シナのIT企業の雄、ファーウェイがアメリカから攻められている。
どうやら情報漏えいなどに使える細工を、その製品に組み込んでいるのがバレたらしい。アメリカなど西側先進国から情報を盗み取って、シナの軍事技術、IT技術は急激に進歩してきたので、おそらく事実なのだろう。
それを警戒するアメリカの言い分も分からんではない。
でもなァ・・・と思う。元を辿れば、IT技術は軍事から発展している。最初の電子計算機は、りゅう弾砲の弾道計算機である。野戦に於いて、はるか遠方から榴弾を敵目標に効率的に命中させるため、素早く弾道計算をする道具として電子計算機の開発は始まっている。
IT技術を育み、発展させたのは民間市場ではあるが、その根っこを辿れば軍事技術に行き着く。これはインターネットも同じである。現在、世界中のインターネット網から、アメリカが情報収集を行っている。これはまだ十分活用されているとは言い難いが、テロ情報から最先端技術、はたまた権力者の醜聞に至るまで、アメリカの情報機関が情報収集に努めていることは周知の事実である。
同じようなことを、シナがやろうとしただけだと言えなくもない。でも、相手は実質世界一の軍事大国である。シナが世界第二位の経済大国になったといっても、軍事的な格差は1位と2位の関係には程遠いい。
いわば、今回のファーウェイ事件は虎の尾を踏んでしまったようなものだ。
私の本音としては、日本も同じことをやっていないのは、むしろ自国の防衛といった観点からすれば怠惰としか言いようがない。いつの時代、どの地域にあっても安全(平和)の要は情報である。
軍事力の乏しい国ほど、情報収集と分析に力を入れ、情報流出に警戒するのが生き残りに必要なこと。ファーウェイを他人事だと思わず、自国のだらしなさこそ考えるべきことだと思いますよ。