ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

アジア杯準優勝

2019-02-05 12:03:00 | スポーツ

少し驚いています。

当初の私の予想は、ベスト4なら上出来といったものでした。森保監督になって、若手主体のチームへの作り変えをしている最中であり、予選トーナメントの苦戦を見ても、チームとしての完成度はまだまだ。

実際、僅差の勝利ばかりで、サウジとの試合なんざ相手に主導権を握られっぱなし。それでも勝つあたり、日本も成長したものだと思います。しかし、やる気満々のヴェトナム相手には、ヒヤヒヤの勝利でのベスト8。

ただ準決勝のイラン戦は、事実上の決勝戦とまで言われた試合。ロシア・ワールド杯でも非常に良い試合をみせたイランは、現在アジア最強といっていいほど。だが、審判に食ってかかる悪い癖が出て、その間隙をついた日本の勝利。あの先制点がなかったら、勝負はどちらに転んでもおかしくない僅差の実力差であったと思います。

その勢いをかって、いざ優勝だと意気込んだ決勝で伏兵カタールに1―3での敗戦。途端にチームへの批判、森保批判が噴出しています。なんだかなァ~と、いささか呆れています。

まずカタールですけど、実は背水の陣で挑んだ悲壮感溢れるチーム事情を考えない、浅薄な報道が多くて呆れてしまいます。たしかに現・カタール代表チームには帰化選手が多いです。でも、それはかつてオフト監督率いる日本代表に敗れたことが契機です。

日本もまたラモスやロペスなどの帰化選手の活躍があってこそ、サッカーが強くなったチームです。カタールはそれを学んだだけ。また今回のアジア杯に賭ける思いも、日本やイランを遥かに上回るものがあったはずです。

次のワールドカップは2022年のカタール大会です。哀しいことに、カタールは歴史上初めて過去にワールドカップに出場経験なしで、開催国枠でワールドカップに出場するチームなのです。

あの過酷なアジア予選で、カタールはいつもいいところまで行きながら、最終的には敗れています。決して弱くはないのですが、運がないというか、勝ち切れなかった悲運のチームでした。

だからこそ今回のアジア杯に賭ける思いは悲壮でした。アジア最強のタイトルがどうしても欲しかった。開催国枠でのワールドカップ初出場という、あまり名誉でない肩書ではなく、アジア最強の肩書が欲しかった。

浮かれていた日本は、このカタールの悲壮な決意の前に敗れ去ったのです。

最後に一言。やはり分かっていたけど、国際試合の監督として、森保監督もまだまだですね。決勝戦での後手後手の対応をみても、監督として良く言えば成長過程、悪い言えば未熟。

まァ、選手のみならず指導者の強化も考えての人事であったと思うので、致し方ないとは思います。本気で勝ちたいのならば、経験豊富な外国人監督がベストなんですけどね・・・

コメント
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