ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

毎日かあさん かしまし婆母娘編 西原理恵子

2019-02-13 13:11:00 | 

才能って奴は、ゼロか1のどちらかではないかと思う。

私には、いわゆるナンパの才能はないと思う。若い頃から渋谷の街をウロウロしていたが、あの街は若い男女の出会いの場でもある。実際、私の当時の友人たちには、公園通りや109周辺で若い女の子たちへ声をかけて、最終的にはラブホを目指す連中が少なからずいた。

でも、当時から私は自分には向いていない遊びだと割り切っていた。容姿に自信がない以上に、性格的にも向いていないと思っていた。初対面の女性を、いきなり好きになるのは、私は無理。ただし、人間の女の子向けのナンパではなく、ワンコならば別である。

何故だか知らぬが、私はわりと犬にもてる。街を歩いていて、前方から犬を連れて散歩している人に出くわすことがある。そんな時、犬と目が合うことがある。

どういう訳だか犬は、急に尻尾を振りだして私の方に駆け寄ろうとして、飼い主を驚かせる。駆け寄らなくても、その犬とすれ違うまで、ずっと目が合っていることもある。

ある時なんか、互いに見つめ合ったまま歩いていて、私が前方の電柱にぶつかったことがある始末である。よく犬も歩けば棒に当たるというが、人間が棒(電柱)にぶつかっているのだから、まったく間抜けな話である。

ちなみに、その時は、ワンコが私の方に駆け寄ってきて、蹲っている私を舐めて慰めてくれた。飼い主がビックリしていたのが忘れがたい。割と人見知りするワンコだったからだそうだ。

もっとも散歩の邪魔をしては、飼い主に悪いと思うので、私から積極的に声を掛たりはしない。でも、犬の方は私と遊びたがっていることは、なんとなく分かる。ただし、番犬として躾けられている子はダメである。

番犬として訓練されたワンコはダメだ。でも、普通に犬を飼っている友人宅、知人宅、顧客のお宅に伺った場合、その犬から嫌われたことは皆無だと自信を持って言える。犬好きの友人に言わせると、犬はその人が、犬を好きかどうかを瞬時に判別できるので、私に関心を持つらしい。

まァ確かに犬好きではあるが、もう40年以上、犬を飼っていないので、不思議といえば、不思議である。ちなみに、その犬好きの友人は、犬が当人よりも私に駆け寄るのが不満であるらしい。それを私に言われても困る。

表題の漫画のなかで、司法関係の仕事に就く一族に生まれた青年の話があった。勉学に長けたその青年は、一時期ミュージシャンに憧れ、親に逆らい音楽の道を目指したが、結局その才能がないことに気が付き、今は弁護士事務所のボスとなった。

その青年の息子さんが、やはり親と同じように道を踏み外そうとしているのでその息子に禁断のミュージシャン志望時の映像等をみせて、それでもやりたいのなら、俺は止めないと涙ながらに説得する話を読んで、妙に納得。

ある意味、残酷なことだと思うけど、確かに才能って奴は、あるか、ないかの二択なんだと思う。

コメント
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