子供の頃、私は虫取りが大好きであった。
近所の森や野原を探り、好きな虫を見つけて捕まえる。ちなみに捕まえた後はけっこう無造作で、標本にすることもあったが、大半はすぐに死なせてしまい、廃棄している。子供って残酷だな。
多分、私の本漁りの原点は虫取りだと思っている。
私が休日に幾つもの本屋さん、古本屋さんを巡ることをし出したのは多分、中学生くらいからだ。当時は近所に図書館がなく、また学校の図書室の本に飽き足らなくなっていたがゆえに始めたと思う。
よほど好きな作家以外は、大半古本屋で安く買い集めた。小遣いが乏しかった十代の頃はいざ知らず、大人になると財布に余裕があるので、知らず知らずのうちに未読の本の山が出来る始末である。
その本の山を見て見ぬふりをしつつ、今日も又本屋を巡ってしまうのだから性質が悪いと思う。未読の山を低くしたい気持ちは十二分にあるし、実際に努力だってしている。ただ、その努力を悪癖が上回っているのは否めない。
そんなだらしない活字中毒患者の私だが、欲しい本を予約したことは、ほとんどない。多分2回くらいだ。これは平凡社とかレアな本しか出版しないので、致し方なく予約した。
また、このインターネット販売が普及しているにも関わらず、ネットで本を買うことも滅多にない。多分「スワン・ソング上」だけだ。まァこれは今後、増える可能性もあるが、今のところその予定はない。
やはり欲しい本は、本屋さんを巡って探す。見つけた時の感動、これこそが本読みの醍醐味である!
・・・なんか少しズレている気がするが、まァいいや。
で、最近の感動が表題の作品。なにせ、このコロナ禍で肝心の本屋さんが休業している。一応時間短縮で営業している地元の本屋さんに発売前日に訊ねたら、入荷予定なしとのこと。
まァマイナーな作品なので無理ない。致し方なくステイ・ホームなんて関係ないとばかりに都内の本屋を巡り、この手の漫画を大量に扱っている本屋さんを探し、2店目でゲットだぜ。やったね~♪
しかし、これだけ面白いのに店に置いてないところが多いのは、実に不愉快だ。現在連載されているダーク・ファンタジー系の漫画ではトップクラスの面白さだと、私は高く評価しているのですけどね。
まァいいや。自分が楽しければ良しだ。