ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

北の異変

2020-05-08 13:51:00 | 社会・政治・一般

どうも北コリアがキムチ、じゃなくてキナ臭い。

三代目の正恩が臥しているようなのだ。思えば4月半ばにトランプが金正恩から親書を受け取ったと述べ、その直後に北コリアの当局がそれを否定したあたりからアメリカは怪しんでいたようだ。

多分、親書発言はひっかけだったのだろう。その後、CNNが意識不明だと報じ、それをトランプがやんわりと否定するかのような発言をしている。ちなみに北は無反応。

だが別筋から手術の失敗による植物人間と化したとの報が、出回りだした。別の報道では、既に北内部でも噂が駆け巡っているとの報もあった。このあたりになると、フェイクだか本当だかは闇の中である。

だが、ここにきて既に後継者として妹と叔父の名前が挙がってきたとなると、やはり三代目の刈り上げデブ君がもはや表舞台に立てる状況でないことは確かなようだ。

正直真相は不明だが、近いうちなにか動きがあるであろうことは想像に難くない。

とはいえ、誰が後継者になろうが、日本との関係は変わりない。そもそも北コリアの置かれている立場に変化がないからだ。

半島に一番野心をもっているのは他ならぬ北京政府だが、優先順位は台湾の次以下である。現時点で半島に侵攻をかける可能性は低い。ただ、影響力を維持しておきたいので、他の国が北コリアに干渉するのを妨げることはしてくる。

元々は旧ソ連の衛星国であるはずだった北コリアが、上手に両天秤をかけて手許を離れて以降、冷淡になったロシアは紛争は面倒だと距離を置いているだけ。再び干渉してくる可能性は低いし、そもそも関心が低い。

そしてアメリカは、核兵器をもっちまったこの半島の小国を面倒に思いつつも、南コリア及び日本に高額な防衛兵器を買わせる良い機会程度にしか価値を見出していない。

同族であり、統一を望むのは南コリアだが、これも一方的な片思いで終わっているのが現状だ。北コリアからすれば、自国よりもはるかに裕福な南との平和的統一なんて、相対的に金王朝の支配層の下落となるだけ。

良く言えば鶏口牛後だが、本音は多数の貧民を見下ろす特権階級の立場を手放したくない。だから統一を餌に金や物資を引き出すことはしても、現実的な統一に踏み込む気はない。

こんな状況下で、もう一つの隣国である日本に出来ることはない。いや、一つだけある。それは北コリアの伝統的敵国であってくれることだ。独裁国家には敵が必要だ。敵がいるからこそ、団結して当たらねばならない。独裁政権を維持するためには、どうしても敵が必要不可欠となる。

だが真の敵であるシナは、唯一の支援国であり、あからさまに敵とする訳にはいかない。同時に怒らせると怖いロシアを煽る愚は冒したくない。アメリカには、本音ではシナに替わって後見してもらいたい、認めてもらいたい。だからあまり敵対行動はとりたくないが本音だ。

その点、気楽なのは南コリアと日本である。ただし南は同族だし、陰で支援してもらっているおかげで、敵と掲げるのは控えたい。その点、日本は堂々敵として公言しても問題がない。

日本と宥和して資金をねだるよりも、上から目線で叱りつけて金を貢がせる従来の方法の方が効果的だ。いや、現行の政権が、それに応じなくなっているだけで、政権が変れば、また資金を貢ぐに違いない。だから今のうちから脅しておけ。

そんな訳で、北の指導者に変更があろうと、日本の外交姿勢は現状維持で良いと思います。

なんで、こんな記事書くのかといえば、おそらく北の指導者に変更があったら、それを機に宥和政策の復活を言い出すマスコミなどが湧いて出ることが確実だからです。

繰り返しますけど、いくら日本が平和的な外交姿勢をみせようと無駄。独裁国家には敵が必要であり、その敵として日本は安全パイなのです。

追記 5月に入ってから、地方の工場を視察している刈り上げデブ君の映像が公開されています。死亡等のニュースはフェイクだったのかもしれません。自分が死んだと知った政府の人間が、どうあたふたするかを知りたかったのかもしれません。性格悪そうだもんね、あの独裁者君は。

コメント
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