ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

誤報にあらず

2021-06-02 12:01:00 | 社会・政治・一般

正しい目的は、あらゆる手段を正当化する。

つまり、なんでもやって良しである。その典型が、毎日新聞のスリランカ人女性の死亡記事だ。

NHKをはじめ他のマスコミ様も追随報道しているが、概ね毎日新聞の報道に沿った記事が多い。

先に結論を書いてしまうと、これは毎日新聞による意図的な情報操作です。

ただし、日本の入管行政に問題があることも確かです。あまりに収監期間が長過ぎる。元々、長期の勾留を目的とはしていない施設に、長期間にわたり収監されれば体調を崩す人が出ても不思議ではない。

毎日の当初の報道では、医師の診察で外部の施設で療養したほうが良いとされたのに、入管側はそれを無視して結果的に女性は死亡したとのことでした。

ところが後日になり、その医師の診察後、施設内で検査をして、このまま内部での収監と服薬治療で良いとの医師の指示が出ていたことが判明。すると毎日は誤報であったとし、長期の収監を非難する記事となっています。

でも結果的にそのスリランカ人女性は亡くなっています。医師の誤診なのかもしれませんが、いずれにせよ収監が長過ぎたのは事実でしょう。

これは警察の長期の勾留と同様で、国際的(西欧目線ですが)にも問題が多いと思われるので、法改正が必要だと私は考えています。

なお、毎日を始めとしてマスコミの報道のなかには、設備が劣悪だと書いているものがありますが、不法滞在外国人を勾留する施設は、世界中多くの国があまり金をかけていません。ヒドイ場合は、鉄線で囲われた屋外の敷地内に張られた布製のテントで済ませていることも珍しくない。日本はマシな方だと思います。

それはさておき、今回の毎日の報道には問題がある。そもそも不法残留外国人に病気を理由にすれば滞在が可能だと煽っていた人権団体の存在を報じていない。彼らの支援の下、多くの不法残留外国人が違法に日本国内に留まっている。

彼らの支援、助言があったからこそ、件のスリランカ人女性も長期の勾留を容認してしまったことが報じられていない。国の設備内での病気なのだから、国の費用負担で医療が受けられると、安易な助言が結果的に彼女を死に追いやった側面を無視した報道となっている。

それを認めるどころか、彼女の死を口実に入管法改正を廃案に追い込もうとする人権団体と、それを支援するマスコミの在り方に、私は疑問を呈せざるを得ません。

コメント
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