ヌマンタの書斎

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北の核ミサイル

2021-06-07 13:22:00 | 社会・政治・一般

最近、あれこれ調べていたのだが、もしかしたら北コリアは弾道ミサイル搭載の核兵器を保有しているかもしれない。

もっとも、この話は信ぴょう性に乏しい。ただ、以前から北の核兵器及びミサイルは、旧ソ連圏から流出したものであるとの噂はあった。特にウクライナが強く疑われていた。

この噂を別の側面から補強したのが、元プロレスラーである前田日明だ。いや、リングスという格闘技団体の経営者といったほうが良いかもしれない。リングスはオランダ、ロシア、ブラジルなど未知の格闘技の強豪を、日本に招聘したことで知られている。

その先頭に立っていたのが前田氏である。その前田氏の語る旧ソ連の格闘技界事情が興味深い。元々、ソ連は国策として国際大会でメダルを獲れるような優秀な選手を優遇していた。

特にオリンピックで金メダルを獲れば、その選手の生活は生涯にわたり安泰であった。しかし、ソ連邦崩壊により、この優遇措置が撤廃された。この影響はきわめて大きく、特に元々マイナー競技であった格闘技の引退選手にとっては死活問題であった。

それでも柔道はまだ恵まれていたが、マイナーなサンボ(ロシアの関節技主体の格闘技)選手などは深刻な生活難に陥った。この時、彼らに救いの手を差し伸べたとされるのが、軍隊出身者で構成される地下組織である。いわゆるロシアン・マフィアのことだといって良い。

元々、格闘技経験者は軍隊では特殊部隊に所属したり、あるいは軍隊格闘技の教官などを務めていたため、軍隊とのつながりが深い。この時代に前田氏が日本に招聘したヴォルク・ハンは軍隊格闘技であるコマンド・サンボの選手であり、このような人脈を通じて前田氏とロシアの格闘技界は繋がりをもっていた。

その前田氏によると、当初は町はずれの小さなジムで細々と格闘技の練習をしていたのだが、いつのまにやら豪華なビルの一角にジムを構え、そこで練習をするようになっていた。そして郊外にある豪邸でのパーティに呼ばれ、そこで金持ちになっていたかつての名選手らと再会したそうだ。

前田氏がそこで酒を飲みかわしながら聞いた噂話によると、旧ソ連が崩壊した後の混乱期、ウクライナにあるソ連軍基地の倉庫から、相当な量の武器がいつのまにか姿を消し、その一方で元軍人らが作った軍事会社などが大儲けをしたらしい。

その大儲け話のなかに、大陸の端っこの半島国家へと横流しされたロケットやミサイル、そしてアタッシュケースに入るほど小型化された核兵器があったらしいという。

もちろん証拠はない。しかし、かつて郊外のオンボロ道場で練習していたロシアの格闘技者たちの姿を知っている前田氏も驚くほどの豪奢な生活ぶりは、その噂は本当かもしれないと思わせるものがあったそうである。

ちなみに、現在のウクライナ政府は当然に核兵器の国外流出を否定し、犯罪組織による関与を疑わせている。クリミヤ半島を巡るロシアとの対立以降は、ロシア政府の核兵器の流出の責任ありだと主張しているようだ。

いずれにせよ旧ソ連圏から核兵器及び弾道ミサイルなどの武器が流出したのは、ほぼ確定だとされている。

私は北コリアの技術力をたいして評価していないので、北の核兵器関連はすべて旧ソ連からのものだと確信している。ただし、アジアからの侵略に散々苦労してきた屈辱の歴史をもつロシアだけに、本当の核心的な軍事技術は渡していないだろうと想像している。

非常に防衛意識の強いロシアだけに、国境を接する他国に、本当に自国の脅威となる武器は渡さないだろうと思えるからだ。だから、北コリアとしては、その老朽化したロシア製兵器をいかによく整備して、実戦で活用できるように仕立てるかが、国防力の要となる。

自国の技術では無理な以上、他国から優秀なエンジニアを招待(誘拐?)して、整備するには多額の資金が必要となる。かつては外交官を使って世界各地で麻薬を密売していたが、これが禁じられてからはハッカーを養成してのネットバンクからの資金収奪がメイン産業と化して久しい。

日本が北の核の脅威を本気で浮黷驍フならば、北の資金源を断つのが一番有効なように思います。ただ日本には、まだ本格的にハッカーを育成し活用できる用意が出来ていない。

少し前に警察庁がハッカーを外部募集していたようですが、それが実績を挙げているとは聞いていません。多分、外国から優秀なハッカーを招聘して多額の報酬を支払って、北のハッカー集団と戦わせるのが一番現実的な気がします。

まぁ、本気で日本を北の核兵器から守ろうと政治家が決意しない限り無理でしょうけどね。

コメント
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