ヌマンタの書斎

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中長距離ミサイルの飛行距離制限撤廃

2021-06-03 11:47:00 | 社会・政治・一般

見てないふりをすれば、存在がなくなるとでも思っているのだろうか。

日本のマスコミ様は、よく北コリアのミサイルについては報道する。その一方、南コリアのミサイルについては、ろくに報道しない。

先月、南コリアの大統領がアメリカのバイデン大統領と会談してきた。碌な成果がなかったが、一つだけ注目すべきものがある。それが中長距離ミサイルの飛距離制限の撤廃である。

この報道の仕方がおかしい。例によって特に朝日がおかしすぎる。アメリカの思惑はいざ知らず、南コリア側としたら長年自主防衛に固執していたので、アメリカによる制限の一部が撤廃されたのは嬉しいのだろう。

歴史的な経緯から書いておくと、元々はアメリカのハーキュリー・ミサイルを元にした国産ミサイルである玄武ミサイルの飛距離制限である。アメリカは旧式のハーキュリーと云えども、過剰な武器だと考えていたようで、管制装置を始めとして様々な制約を課していました。

これは朝鮮戦争時、アメリカから供給された最新の武器を平然と捨てて戦線を逃げ出す南コリア兵にたいする不信感が根っこにある。また、現在も南コリアから北、もしくはシナへ軍事機密が流出していることをアメリカ国防省は、危惧しているほどである。

この制約が気にくわず、玄武2、及び3は旧ソ連というかロシアから密かにイスカンデル・ミサイルのノウハウを盗み出して、南コリア独自のミサイルだと主張している。

しかし、アメリカが課したミサイルの飛距離制限は、昨年までは一応守ってきた。これは、シナを過剰に刺激しないようにとの配慮である。南コリアから北京までは約920キロであるから、飛距離800キロならばシナを刺激しないと考えてのものである。

朝日新聞様は、この距離制限が解かれたことで、周辺諸国(つまりシナ)を刺激して平和を乱すことに気を配るべきだと主張している。

まったくのウソではないが、朝日の記事だけでは実態は分からない。

射程800キロを超えるミサイルが南コリアに配備されることは、たしかにシナを刺激するだろう。しかし、このミサイルの真の目的は、日本列島全土を目標とするところにある。

既に南コリアは、日本を警戒すべき潜在的敵国の筆頭だと考えている。日本のマスコミであるならば、この事実をこそ報じるべきではないだろうか。それとも報道しなければ、この事実はなかったものと出来ると夢想しているのだろうか。

朝日新聞は、日本の平和を望んでいると思うが、事実を隠ぺいすることが、平和を守る事につながると考えているのだろうか。

まぁ、ミサイル防衛システムであるサードの日本配置を拒否することが、日本の平和につながると考えるようなお方々の頭の中は分かりませんね。

余談ですが、先だってのヨルダン国内のハマスからのロケット攻撃からエルサレムをある程度守ることが出来たイスラエルのミサイル防衛システムを、朝日のお方々はどうお考えなのでしょうかね。

イスラエルに行って、ミサイル防衛システムがあるからこそ、ハマスはロケットを撃ち込んでくるのですと言ってみては如何でしょう。まっ、狂人扱いされるのがオチだと思いますが。

コメント (2)
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