ヤギはあんがいと喧嘩っ速い。
子供の頃、どこぞの動物園というか、触れ合い動物広場とかに家族で行って、そこでヤギに頭突きされたことがある。私はにらめっこのつもりだったのだが、どうもヤギの世界では喧嘩の合図らしい。
あっという間に突っ込んできて、地面に押し倒された。慌てた係員のお兄さんが、ヤギを連れて行った。その後、飴をもらったことは覚えている。お詫びとしては物足りない思ったが、騒ぎを起こして母に怒られるのも嫌なので家族には黙っていた。
たしか「アルプスの少女ハイジ」ではヤギは大人しい家畜として描かれていたが、どうも違うらしい。後年、大藪春彦の世界を股にかけた狩猟記を読んで、野生のヤギは険しい山岳地帯で角と頭を一晩中ぶつけ合って強さを競うと知り、妙に納得した。いくら家畜化したといっても、野生の本能は色濃く残していたのだろう。
先週のことだが、ネットであれこれニュースを閲覧していたら、サルによる農作物被害をヤギが防いだとの記事に注目した。まずヤギは農地と山林の間の草むらを食べ尽くす。これにより隠れる場所を失くしたサルは、農地に行き辛くなる。
また農地に近づいても、警戒心の強いヤギがサルに近づいてきて威嚇する。サルよりも二回りは大きいヤギに、頭上から睨まれるとサルも居心地が悪いらしく素直に退散するという。
これは想像だが、ヤギの雄は案外と縄張り意識が強く仲間以外の生き物が近づいてくると、注視して威嚇してくる。あのヤギの縦目で睨まれるとけっこう不気味である。そして大人しい草食動物のイメージとは裏腹に、ヤギは闘争心の強い生き物だ。
縄張りに入ってきた侵入者に対して体当たりで攻撃してくることもある。人間の大人以上の腕力を持つサルと云えども、ヤギの突進は嫌らしい。このヤギの性質に気が付いた農家の方が、雑草駆除のついでにサルを追いやることをさせている。
現時点ではある程度成功している。ある程度と制約付なのは、ヤギの無尽蔵な食欲のため、農作物から遠ざけねばならないからだ。ヤギにとっても堅い雑草よりも柔らかい農作物のほうが美味しいのは、サルや人と同じこと。
だからヤギを導入する際には、農地に入り込まないように柵を作る必要がある。このあたり、まだまだ試行錯誤の途中であるようだ。
私はユーチューブで、ヤギを使った雑草駆除の試みの動画を何本か見ている。でも、まさかサル対策にもヤギが有効だとは思いませんでしたよ。
子供の頃、どこぞの動物園というか、触れ合い動物広場とかに家族で行って、そこでヤギに頭突きされたことがある。私はにらめっこのつもりだったのだが、どうもヤギの世界では喧嘩の合図らしい。
あっという間に突っ込んできて、地面に押し倒された。慌てた係員のお兄さんが、ヤギを連れて行った。その後、飴をもらったことは覚えている。お詫びとしては物足りない思ったが、騒ぎを起こして母に怒られるのも嫌なので家族には黙っていた。
たしか「アルプスの少女ハイジ」ではヤギは大人しい家畜として描かれていたが、どうも違うらしい。後年、大藪春彦の世界を股にかけた狩猟記を読んで、野生のヤギは険しい山岳地帯で角と頭を一晩中ぶつけ合って強さを競うと知り、妙に納得した。いくら家畜化したといっても、野生の本能は色濃く残していたのだろう。
先週のことだが、ネットであれこれニュースを閲覧していたら、サルによる農作物被害をヤギが防いだとの記事に注目した。まずヤギは農地と山林の間の草むらを食べ尽くす。これにより隠れる場所を失くしたサルは、農地に行き辛くなる。
また農地に近づいても、警戒心の強いヤギがサルに近づいてきて威嚇する。サルよりも二回りは大きいヤギに、頭上から睨まれるとサルも居心地が悪いらしく素直に退散するという。
これは想像だが、ヤギの雄は案外と縄張り意識が強く仲間以外の生き物が近づいてくると、注視して威嚇してくる。あのヤギの縦目で睨まれるとけっこう不気味である。そして大人しい草食動物のイメージとは裏腹に、ヤギは闘争心の強い生き物だ。
縄張りに入ってきた侵入者に対して体当たりで攻撃してくることもある。人間の大人以上の腕力を持つサルと云えども、ヤギの突進は嫌らしい。このヤギの性質に気が付いた農家の方が、雑草駆除のついでにサルを追いやることをさせている。
現時点ではある程度成功している。ある程度と制約付なのは、ヤギの無尽蔵な食欲のため、農作物から遠ざけねばならないからだ。ヤギにとっても堅い雑草よりも柔らかい農作物のほうが美味しいのは、サルや人と同じこと。
だからヤギを導入する際には、農地に入り込まないように柵を作る必要がある。このあたり、まだまだ試行錯誤の途中であるようだ。
私はユーチューブで、ヤギを使った雑草駆除の試みの動画を何本か見ている。でも、まさかサル対策にもヤギが有効だとは思いませんでしたよ。