ヌマンタの書斎

読書ブログが基本ですが、時事問題やら食事やら雑食性の記事を書いています。

日産の自滅

2025-02-18 09:58:24 | 経済・金融・税制

>船頭せんどう多くして船ふね山やまに登のぼる(「上のぼる」でも可)

指図する人が多過ぎるとかえって統率がとれず意に反した方向に物事が進んで行くことの意。「困難なことでも皆で力を合わせればできる」という解釈は誤り。なお、この場合の船頭は乗組員が複数いる場合の船長の意味。

今の日産がまさにこの状態だと思う。カルロス・ゴーンという独裁者が居なくなり、その間隙を縫って役員の座に潜り込んだ日産社員が如何に多かったかがわかる。ただその実態は、カルロス・ゴーンの巨額の役員報酬を60名を超すボンクラ役員たちが山分けしたに過ぎない。

役員としての本来あるべき経営力に欠けたものたちが、いくら頭数を増やしても、優れた経営が出来るはずもない。そこでHONDAとの事業統合に縋ろうとしたのだろう。しかも、ボンクラ役員たちの待遇はそのまま温存しての交渉だから失笑を禁じ得ない。

さすがに呆れ果てたHONDAから交渉を中断させられたが、役員待遇の旨味を捨てたくない日産の役員は捨て台詞を残して交渉を後にしている始末である。

本当のことを言えば、HONDAとて決して褒められた経営ではない。正直団栗の背比べだと思うが、日産という余計な荷物を背負わなくて済む分マシかもしれない。もう技術の日産という看板は時代遅れだとの自覚がないのが侘しい。ちなみに日産の車のデザインは決して悪くない。むしろHONDAのほうが良くない(但し米国用は別)。

特段の情報を握っている訳ではありませんが、このままだと投資家グループに分断され売却される可能性が高いと思います。ただ日産のグループ会社のなかには防衛産業に関わっているものがあるのでシナに美味しいい部分だけ取られるのは勘弁ですね。


コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 超絶トラップ | トップ | 図解ミリタリーアイテム 大... »

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (馬鹿も一心)
2025-02-18 10:55:45
30年以上前
日産の最末端の下請け工場
布地工具入れ工場
ドアのビニールカバー工場
付き合いがありました。
日産からの指示はとても甘く楽だった・
二つの零細 父ちゃん、母ちゃん工場のオヤジ言っていた。
他社メーカーの仕事は厳しい無理だった。
二つとも既に廃業。
返信する
Unknown (大俗物)
2025-02-18 17:26:06
たしか同じハイブリッドでも、HONDAと日産では方式がまるで違う(大きく分けて3つと思った)そうです。
んで、HONDAは蓄電池とかはアレでも!エンジンに関しては他社より1馬身以上を抜いてる自信ある企業でせう。
それを日産が「自分たちの方式を受け入れろ」と言ったら、HONDAが受け入れるはずはないですよ。
返信する
Unknown (ヌマンタ)
2025-02-19 11:46:13
一心 さん、こんにちは。日産は昔から問題の多き企業でした。労働組合に経営を蹂躙されたり、リストラに失敗したり。ゴーンは最後はしくじりましたが、彼がいなかったらとっくに倒産していたでしょう。今回はけっこうヤバいと思います。
返信する
Unknown (ヌマンタ)
2025-02-19 11:49:10
大俗物 さん、日産はつまるところ経営力に乏しいのが最大の課題でしょう。ご自慢のイーパワーは街乗りでは快適ですが、高速は全然ダメ。そんな車、発売するなと思います。でも、基礎技術は高いです。それは自動車整備士の方に訊けばわかります。
返信する
Unknown (kinkacho)
2025-02-20 08:17:11
ヌマンタさん、こんにちは。
トヨタ、ホンダ、日産の執行役員の数を比較している記事があったのですが、日産はトヨタの倍でした。まさに、船頭多くして船山に登るに当てはまって笑いました。
返信する
Unknown (ヌマンタ)
2025-02-20 13:15:09
kinkacho さん、こんにちは。日産の経営陣は、社内向けというか、巨大な組織維持のための存在なのでしょう。これは労働組合にいい様にされてきた時からの悪しき伝統。ゴーンが真っ先に切ったのが無駄に多い経営陣だったのですが、元の木阿弥に戻ったのでしょうね。
返信する

コメントを投稿

経済・金融・税制」カテゴリの最新記事