台風でも火山噴火でも、その実態を正しく知ってこそ適切な対応が出来る。
それは戦争とか兵器についても同じこと、なはずなのだが妄想平和主義に取りつかれた日本では奇妙な反応をすることが多い。
最近わりと話題に上がるのが、極超音速兵器である。
一応、定義としてはマッハ5ないし7以上の超音速で飛行するミサイルなどを言う。あまりに速いため、従来のレーダー等では対処が難しいのが売りである。
なんだか最新兵器のように聞こえるが、20世紀半ばから散々云われていた大陸間弾道ミサイルは、当時既にマッハ15以上で高層圏を飛行していたから特段に目新しい訳ではない。
主にロシアやシナ、あげくに北コリアなども実験するものだから、軍事音痴の日本のマスコミが妙な記事を垂れ流している。困ったものである。
たしかに超音速で飛来するミサイルを迎撃するのは難しい。最新の迎撃システムでも対応しきれないらしい。その意味で脅威に感じるのは間違いではない。
しかし、この極超音速兵器の難しいところは、その速度の速さではない。如何に命中させるかが一番難しい。高度な電子制御機構がなければ、絶対に目標物に命中させることは出来ない。
未だ推測の域を出ないが、アメリカがロシアやシナの極超音速兵器に対してあまり騒がないのは、対応させる手段を公表したくないからだと思う。これは一部の軍事マニアからの推論だが、その対抗手段とは電磁パルスだと思われる。
強力な電磁パルスは電気系統に多大なダメージを加える。とりわけコンピューター関連機器へは致命的なダメージであることが知られている。電磁パルスを迎撃用兵器として活用するプランは、以前から噂されいたが、現時点では未確認である。
ただ目標物に命中させるためには必須の電子制御機構が電磁パルスにより破壊されれば、ただ飛び去り燃料切れで墜落するだけである。もちろん未確認情報だから、むやみと信じる訳にはいかない。
私の記憶では、レーガン大統領時代、既に敵国の軍事衛星を無力化する武器として電磁パルスが研究されていたと思う。極超音速兵器無効化のため、この電磁パルスが使用されることは決して空想ではない。
ただその一方で、アメリカは電磁レール砲については研究を中断したとの報道もある。日本はむしろ積極的に研究を続けるらしいが、なぜアメリカが中断したのか理由が不明なのも不思議である。
軍事情報はとかく秘密主義からくる不透明なものが多い。だが長い目で見れば、ある程度推測できるものだ。その一方、日本のマスコミ、とりわけ新聞やTVは記者クラブでの資料丸投げなど適当な報道が多い。
本当に平和を願うのならば、戦争や兵器について、もっと学んでほしいものである。
アメリカの核の歴史から、その程度の小型核弾頭は持っているだろうし、エベレストの10倍以上の高さなら人体へはそんなに影響ないでせう。インフラがやられますが、核を落とされるよりはマシな気がします。
ただ、私個人はレールガンによる迎撃よりも電磁パルスのほうが効果的だと考えております。