現在も利用されている山間のバス停(昨日のブログの舞台)
山の朝はいい。昨夜は上に泊まった。そして今朝も小一時間、何もしないで布団の中で小鳥の歌声を聞いていた。カッコーとホトトギスとウグイスの三重奏に、時々知らない鳥の鳴き声も混ざる。昨日の昼以後何も食べていないので、空腹に沁み入るように聞こえてくるのだが、また、それはそれでいい。鳥の声に耳を傾けるようになったのはここ1,2年のことだが、それにしても何とも透明な綺麗な声でじょうずに鳴くものだ。高曇りの空から、朝の日が射してきた。
梅雨のど真ん中だというのに、キャンパーがやってきた。テントを張り終えると、彼らにとっては食事の支度が主なる仕事になるようで、クライマーが登攀に精を出し、登山者が縦走路を行くのと同じくらい大事な活動のようだ。そう見える。タープを張り、テーブルを据え、草の上に腰を下ろすことはしないで持参の椅子に座る。お洒落な料理を食べながら、酒を飲み、談笑している。
それぞれがお気に入りの場所があるようで、各グループが好き放題にかなり広い面積を占有した。いまはそれでいい。包丁を忘れ、醤油を忘れ、お玉としゃもじも貸してくれろと言ってきた。いまはそれでもいい。直火を焚いても、木に登っても、決められた場所であり、落ちて怪我をしなければ構わない。
この時期はいつもそうだが、去年7月の来訪者は特に少なかった。たったの13人だった。このブログの効果も出てきたかも知れないが、これからも、勝手なことを言うようだが、やはりここはいつまでも静かで、いい雰囲気の山気を味わえるキャンプ場にしておきたい。
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