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よくと分からぬ天気が続く。今朝は深い霧だった。それでも全頭の牛を確認し、塩もやった。昼頃から天気はよくなり、一時澄んだ気持ちの良い青空が広がった。大沢山の森の中で電気牧柵の立ち上げをやっていて、やっと今戻ったばかりだ。そしたらまた、怪しい雲が湿気を吸い込み活発化してきた。暑くはない、気温は23度で丁度良いくらいだ。
牛の入牧から早1カ月、別の牧区への移動を控えて目下は電気牧柵の立ち上げ、整備に忙しい。一昨日も小入笠の下で電気牧柵と格闘しながら急登していったら、山桜の大木が倒れていて行く手をはばまれてしまった。頂上までは200メートルくらいだったが、仕方なく仕事を中断してチェーンソーを取りに下りた。それを引っ提げて再び登ったら、さすがに息切れがした。
古い気難しいチェーンソーは、いつものことながらエンジンの始動に苦労したが、歯は新品と交換したばかりだから切れる切れる、羊羹を切るようで、と言ったら言い過ぎだが、とにかくよく切れた。ただその後がよくなかった。雨と雷の急襲を受け、ずぶ濡れ。「曇りか霧で時には雨が降るでしょう。落雷にも注意してください」か、これならまず外れないが、果たして予報と言えるのか。
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霧の中から塩をくれろとやってきた
「オマエ、原人呼ばわれして、どうなっているのかと心配して来てみたが大丈夫のようだな」
「マッタク、ヒドイことを言う人もいたものでござる」」
「で、何か、認めたように読めたがそうなのか」
「滅相もござらぬ。もっと凄いホンモノノの原人が別にいるではござらぬか、例の森に」
「あっ、アレか」
「アレでござる」
「ウムー、気の毒に。かなりイッてしまったようだから、人には戻れないかもな」
「先日、鹿肉を持っていたら、生のまま食べようとしたでござる」
「オマエも野生化を放置して、あまり怒ってばかりいるとああなるぞ」
「それでござる、確かに」
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