
稲の穂が実り、蕎麦の白い花が咲いて秋が来た。それも、いつもよりか速足で。昨日、きょうあたりの天候は急ぎ過ぎの気さえする。
そろそろキノコはどうだろうかといつもの森へ行ってみた。湿り気を帯びた林の中には薄雲を通して、秋の日が木漏れ日となって射し込んでいた。小さな流れを渡ると、せせらぎの音がいつにもまして軽やかに聞え、もう、夏の残滓だか面影だかそんなものは微塵もなく、爽涼、平安をいっぱいに吸い込んで歩いた。この時期の森は、引き込まれるような静けさがいい。
残念ながら、期待のお目当ては指標木のそばでは見つけられなかった。今年はまだ早いようで、結局小1時間ほど歩いて3,4本のヌメリカラマツタケを目にしただけだった。それだけでは仕方ないので、何枚か写真だけ撮って帰ってきた。

秋の味覚と言えばキノコもだが、栗の実が思い浮かぶ。栗おこわ、そのことは、去年もここで呟いた記憶がある。祭り、甘酒ときて、焼豆腐やキノコ、里芋の入った煮物、微温(ぬるめ)の酒・・・。
普段はもっぱら熱燗だが、記憶の中の祭りの酒は何故だかぬるめだ。魚はサンマではなかったと思うが、ここでは秋サバを推したい。造りはイカがあれば結構、他は要らない。白菜の浅漬けにはシソの実の味噌漬けを振りかけたい。酒盗もいい。肉類、揚げ物は不要。椀物は・・・。
思い出した。秋祭には鯉が付き物だった。新鮮な海の魚が手に入りにくかった山国の慣習だろう、鯉。以前は田圃の中で育てたが、今はそんなことをしている話は聞かない。TKJ君は鯉でなく小鮒と決まっている。
もうひとつ、思い出した。昨年の今ごろ、祭の照明に使うカーバイトを、ボーキサイトと書いてWAKOU氏に誤りを指摘された。ともかく、秋はとりとめのない思い出が後からあとから。
向学>後学
雑草好きさん、有益な情報をありがとうございました。そういう野草だったとは、驚きました。
秋到来。キャンプ場及び山小屋の営業内容につきましては、「H29年度の営業案内」と「続H29年度の営業案内」を参考にしてください。