
昨日もきょうも、牧場内を走る道路に覆いかぶさるコナシの枝打ちに精を出した。今回はかなり思い切って切った。そうしておかないと、このコナシという木はたちまちのうちに繁茂して、道路を塞ぐ。この仕事は、まだまだ続く。
昨日、道具を取りに管理棟に戻ろうとしたら、塩場に雄牛のマッキーだけが横になっていた。声をかけたらゆるい反応を見せたが、たった1頭だけでいるのは珍しいことだった。うるさい雌牛たちから離れてみたかったのか、それとも彼女らに肘鉄砲でも喰らったのか。
仕事を終えた帰りがけ、塩場と水場のある場所にいつものように牛が来ていた。塩が欲しそうだったので小屋に取って返して、持って行ってやった。塩をやりながらいつもの癖で、頭数を数えた。すると、1頭足りない。妙なこともあるもので、いなかったのは昼の間に物思いに耽っていたマッキーだった。
そこで、大声でマッキーの名を呼び、笛を吹いた。すると夕闇の中、はるか遠くのコナシの林の中からマッキーが巨体を揺らしながら、走ってこっちへ向かってきた。
一般に牛はノロくて、不愛想だというふうに思われている。馬と比べられて、敏捷さに欠け、懐かないと。しかし実際はどうだろうか、牛も身のこなしは決して悪くない。こうやって調教すれば、それなりの反応もするから決して愚鈍ではない。
牛たちがここにいるのも、すでに1ヶ月を切った。4か月の間には雨や風にも耐えなければならなかったが、それでもここは天国だったろう。これからの家畜として生きる短い生涯を考えれば、そう思う。
焚火が恋しい季節、当キャンプ場は一応「直火可」。ただし所定の場所に限られ、どこでもそれができるわけではないので念のため。
これからの季節は時代遅れの山小屋がオススメ。キャンプ場及び山小屋の営業内容につきましては、「H29年度の営業案内」と「続H29年度の営業案内」を参考にしてください。