
オオダオ(芝平峠)に出る少し手前、雨で緑の鮮やかさを取り戻した森を眺めながら車を走らせていると、20メートルばかり先の落葉松の根元に、白い泡のようなものが目に留まった。車を停めて行ってみた。案の定、ハナビラタケだった。もう、そんな季節はとうに終わったと思っていたから、森の〝おまけ″を喜んで頂戴した。
きょうと明日の雨で、キノコ目当ての人たちがどっとここらにも押し寄せるだろう。面白いことに、山道の脇に乗り捨ててある車の殆どは、諏訪ナンバーである。はるばるやって来ただけの成果があるのかどうか、ともかく誰もが異常なくらい熱心である。

昨日、枝打ちをしていたら、鹿キチのK-平に会った。彼も「入笠奇人の会」の有力会員だが、つまらぬことで言い合いになり、以来ここ2,3年没交渉だった。また会えば立ち話ぐらいはするようになったが、相変わらず中古の戦闘服を着て、鹿に夢中なのは昔も今も一貫している。別れ際に「牧場を荒らすなよ」と言ったら、「オレはもう人間じゃねえから、キツネやタヌキと同じだから」と返ってきた。だから獣並みに、自由に出入りさせてくれろという意味だろうが、人間じゃないと自ら言い切るのが凄い。確かにあそこまで野性化が進むと、もう、そういう境地に達してしまうのかも知れない。噛みつかれないよう気を付けねば。
きょうは、小型の方のチェーンソーの調子が良く、枝打ちが大分進んだ。また、辺りは深い霧に包まれてしまったが、きょうは用事のためこれから山を下る。
「近況」拝読しました。誰もがいつかはそういう体験をすることになるのでしょうが辛く、重いことです。心の痛みがやがて薄れ、思い出に変わる日が来るようにと念じています。
秋到来。キャンプ場及び山小屋の営業内容につきましては、「H29年度の営業案内」と「続H29年度の営業案内」を参考にしてください。