
第1牧区の牛たちは広い放牧地でなく、なぜこんな場所にいたのか牛の気持ちが分からない。手前の牛の向こうに見えている祠が江戸のころから雨乞いの舞台となった「雷電様」。
一瞬、脱柵を案じたが、レンゲツツジや岩陰に全頭が身を隠すようにしていた。塩で誘導を試みたが、「きょうは要らん」といった態度で応じなかった。もしか、後で塩場に行けばありつけると思われては癪なので、塩は持ち帰ることにした。
家から大中2台の脚立を持ってきて、第2検査場近くの徒長したコナシの枝打ちを始めた。とても1日で終わる仕事ではないし、チェーンソーは出力不足と、大いにイラついた。根気の要る仕事だ。
昼をとっくに過ぎていたので帰りかけたら現場へ、種平小屋夫妻が音を聞きつけて足を運んでくれた。きょうも登山道の整備に上がってきたところだった。頭が下がる。近々に、白岩岳から横岳、鋸岳方面へ偵察に行くことになっていたので、その打ち合わせも兼ねて出向いてくれたのだった。
「地域の活性」とか「地方創生」とかの名のもとに、自然を安易な発想や思い付きで観光地や、〝遊園地″にしてしまってはいけないと、3人でそんな話をした。
今朝も通ってきた山室や芝平も、美しい平和な山村である。こういう土地で、静かに晩年を送るという文化がもっと育てば、地方をことさらに活性化する必要なぞはない、と思うこの頃。
名古屋のN村さん、小屋の予約賜りました。いつもありがとうございます。「終活」は冗談でしょう、早過ぎです。
マサさん、小黒川林道から入笠へ来ることは可能です。秋は良いコースです。ただし、途中からここまで10キロほどは未舗装で、長雨の続いた後は地崩れなどが心配です。またオフロードバイカーにも注意が必要です。
秋到来。キャンプ場及び山小屋の営業内容につきましては、「H29年度の営業案内」と「続H29年度の営業案内」を参考にしてください。