
きょうの写真は、工事のために迂回をまだ余儀なくされている山室地区を撮った1枚。偶々雨の降るこの辺りでFMラジオから流れるベートーヴェンの「第九」、それも最も美しいと思う第3楽章を聞いてきた。
指揮者もオーケストラも有名だったが、打楽器の音がやたらと際立ち、ベートーヴェンはここまで望んだのかとか、他の演奏者の耳のことまでが気になった。
宇宙のことや音楽について知ったかぶりをすると、牛守の分際でとすぐにブーイングが入る。特に音楽は、10段階で1という最低の評価を頂戴したことをここでも白状している身、気を付けねば。
山室の集落はこの狭い谷の奥で終わっている。どちらが先に付けられたかは知らないが、集落と同じ名前の川である「山室川」は左手の一番低い所を流れていて見えない。川のそばには古くからの鉱泉宿があって戦中だったと思うが、某女性作家がさる男性とこの宿に長期滞在していたと、本人が書いていたのを何かで読んだ記憶がある。現在ではもう営業してないと思うが、子供のころに家族と行った懐かしい場所でもある。
右手の山が入笠から鹿嶺高原に続く尾根で、小黒川からフトノ峠、そして近くの宮沢の集落に下る古い道があった。しかし、今は使えるのかどうなのか。
この辺りも過疎化が進んだはずだが、稲田や蕎麦田やが美しく、気持ちの落ち着くいい土地だ。獣になった鹿キチのK平はこの地に生まれ、最近も倦まずに入笠に来ている。
秋到来。ボツボツ予約が入るようになりました。キャンプ場及び山小屋の営業内容につきましては、「H29年度の営業案内」と「続H29年度の営業案内」を参考にしてください。