
遅い昼を食べていると人の声がした。女性3人、どうやら親子のようだったが、トイレを借用したいと言う。こういう登山者は珍しくない、多い。
で、ついトイレを貸すのはいいけれども、小用ぐらいなら山の中でも済ますことはできないのかと、口にしてしまった。テイ沢から来たというから、場所ならいくらでもあったはずだ。山に来る以上はそういう心得、覚悟も持ってもらいたいと常々思っていた。
すると、母親らしきがD田さんの名前を出した。D田さん夫妻なら午前中に立ち寄り、近況や、牧場を含め入笠の将来などについて話したばかりだった。後で分かったことだが3人は、D田さんとは入笠湿原で出会い言葉を交わし、その折にテイ沢や牧場へ行くことを勧められたのだという。そこら辺りのことが分かってきて、またいろいろ話すうちに、折角遠方の大阪から来たのだからと、楽しい思い出の手伝いもすることにした。
きょうの写真は、映画「オレンジ」を観たと知って、そのロケに使われた貴婦人の丘へ案内したときのもの。またしても焦点が合っていない。
夕方になって秋らしい青空が広がってきた。虫の声もする。少しづつ日が短くなってきて、放牧地に落ちている影と、日の当たっている草地とのコントラストがより鮮明になってきた。
原則、放牧地は立ち入り禁止であり、当然貴婦人の丘もそうなっています。しかし、管理人が了解し、同行できる場合には、所定の手続きを踏んだ上で牧場内に入ることができるときもあります。決して、何がなんでも絶対駄目だというわけではなくて、運が良ければということですので、ご承知おきください。なお、きょうのトイレに対する対応、言動は適切だったか、もう少し考えてみます。
秋到来。ボツボツ予約が入るようになりました。キャンプ場及び山小屋の営業内容につきましては、「H29年度の営業案内」と「続H29年度の営業案内」を参考にしてください。