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Photo by Ume氏(再録)
きょうのUme氏の空撮写真、情けないが撮影場所が分からない。積雪期の入笠牧場の雰囲気をよく伝えていると思うが、よくよく見たら、当初に思っていた場所とは違うようだ。疎林の雑ざるかなり広い雪原は放牧地だと想像がつく。中央を一筋の流れがあって、その流れは上部で分岐しているように見えるが、よく見ればそうではないようだ。さらに下流では明らかに二筋に沢は分流している。北門からずっと記憶をたどり、最後は南のアラスカの森まで頭の中で情景を再現してみたが、分からない。
雪こそない放牧の時期のことだが、時には安否確認のできない牛がいて、それが2日も続けば何らかの事故の可能性を考え、本格的な捜索をな開始する。最初は放牧していた牧区で、それで見付けれなければ脱柵していると判断して牧場内を徹底的に見て回る。中でも沢の中は重点箇所で、だからこの写真を見たら難無くどこの上空かを言い当てれなければならないはずだ。それが他の空撮写真はどれもおよそ見当が付くというのに、これだけが分からない。しかも、最初に思い込んだ場所を記憶から消そうとするのだが、困ったことに「想像のドローン」はどうしてもそこに戻っていこうとする。
正月の2,3日は、余程のことがない限り箱根駅伝を見る。特にどこかの大学や選手を応援するというわけではないが、結構夢中になるた方だ。オリンピックと箱根駅伝のどちらに出場したいかと聞かれれば、迷いなく後者の駅伝を選ぶ。オリンピックは特権的で、贅沢で、大会運営はIOCなどという素性がスポーツとは関係のない諸々のことと絡め、政治的で商業的に過ぎる。まだ、ちやほやされる前の選手の力走が胸を打つ。
昨日は凧揚げでもするのか子供の声がしていたが、きょうはもうしない。冷たい夕暮れの空を無粋な声をしてカラスが、北へと飛んでいく。
鉄瓶に傾(かし)ぐ癖あり冬ごもり ―― 万太郎
日が傾きかけた長い影を引く落葉樹の森や、牧場も、やがては雪の中に眠るでしょう。
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