
寒い。今朝起きた時の7時の気温は0度、もちろん室内温度がである。それから3時間、現在は13度で、17畳用の石油ストーブは巡行運転に入った。もう1台、デッカ能無しの電気ストーブも併用している。昨日会った友人のMは、室内温度の設定は24度だと聞き呆れたら、逆にこっちが同情されてしまった。身体を温めるために朝風呂によく入るが、東京の友人からは、室内と浴室の温度差に気を付けろと、有難い注意助言を電話でもらったばかりだ。友人のAは、連れ合いがニュージーランド人のため、彼女も一緒に2月から1ヶ月、現在は夏の同国に行くのだと言っていた。そんなに遠国ではなくても、小笠原諸島にでも避寒の旅に出ようかとも考えたりするのだが、思い止まっている。
本当は単なる出不精に過ぎないのだが、表向きは信州の寒さに負けたり、入笠の冬を裏切ってはいけないと言い聞かせているのだ。すでに今冬は、何人もの人に入笠牧場は無視され、その上ここで管理人までが逃げ出してはならぬと、もっぱら瘦せ我慢の日々である。
入笠よ、お前はそんな切ないまでのこっちの気持ちを知ってくれているのだろうか、知るまい。それにしてもこの片思いは長い。長過ぎて揺れる。石の上にも3年と言うが、牧草の上に早12年が過ぎた。
まぁ、そんなことを言いつつも明日、入笠のあの心安らぐ寝顔(「山眠る」だから)を見に、また上へいってみようかと思っている。最早これは入笠への愛というより、中毒である。そういうアルコールだかニコチンだかに似た魔力が、あそこにはあるとしか思えない。なお、ここで呟く「入笠」とはひとえに、一途に、ひたすら、伊那側の牧場とその周辺だけを思い浮かべて発信しているのだということをご承知願いたい。
「恋をしたっけ素晴らしい/美人だったあの人も/今では会えない他人(ひと)の妻/みんな、みんな、今はいない、/嗚呼、懐かしい古い顔」。歌詞が少し違うかも知れないが、山の歌。こういうふうに諦念を込めて歌う日が、やがて来るのだろうか。
予約、2月の第1週(、土、日)、2名になりました。それでもともかく、入笠牧場へは行きます。募る、便乗者。後悔はさせない。
「冬の営業案内」をご覧ください(下線部を左クリックしてください)。予約は早めに頂ければさいわいです。