入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’21年「冬」(2)

2021年11月03日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 いい天気が続く。きょうは祭日「文化の日」で、晴天になることが多い特異日でもあるとか。この好天に促されるように行楽地にまた人の出が戻り、中には観光客で溢れているような所も多数あるようだ。covid-19の感染拡大が弱まり、各種の自粛要請は過去のものになるのか、それとも悪夢の再来になるのか、不安定な気持ちを抱えながらも、外に出て小春日和を楽しもうとする人たちが多くいるのだろう。
 ここは牧も周囲も殆ど人の気配はなく、静かだ。罠の点検に行く途中、弁天様の三叉路で小黒川林道方面に歩いて向かう女性1名とすれ違ったが、他には工事用の車両が2台ばかり通ったくらいだ。戸台へ抜けるこの林道は一般車輛の通行ができなくなったため、お蔭でオートバイ乗りの数も減って、ひと頃のような喧騒は大分失せた。
 
 驚いたことに、牧場管理棟入り口のコンクリート敷の部屋が、今回の撮影の舞台になってしまった。猟師小屋の一部屋にするとかで、今やそれらしい準備、改装が始まり、そのための品が小屋の入り口に散乱している。
 鹿の捕獲も実はこの撮影のためで、あれだけの頭数の鹿がいれば大丈夫だろうと安請け合いをしたものの、予定通りにいくかどうか心配していた。何しろ撮影当日に生きた鹿を1頭確実に用意しなければならず、もしも捕れなかったら撮影に大変な支障をきたすことになる。
 一昨日、様子見のためまずキャンプ場に1台、第2牧区に1台、念押しのために第2検査場にも2台、計4台を仕掛けてみた。ところが、1頭も掛からない。やむなく昨日になって、さらに第3牧区に3台を仕掛けたところ今朝、運よく第2検査場で1頭を捕獲することができた。
 100頭とか数十頭とかの群れに対して、誘引用の塩まで加えてもこの成果、かなり丁寧な仕事をして貰ったつもりでも、鹿の方がその上を行くということになるのか。
 誘引用の塩にしても、牛がいたころは和牛に先を越され、ホルスが塩にありつけないことがよくあったが、そういう時は、軽トラの荷台をよく塩鉢の代わりにしたものだ。その後で荷台を管理棟前の水道で洗うと、その水に溶けた塩が流れて最終的には作業道の土中に沁み込み、それを求めて夜間に鹿が来た。それほど塩は鹿にとって大切なミネラルのはずだが、今回は鹿が塩に近付いた形跡がない。ムー。

 昼ばかりか夜も晴れ渡り、素晴らしい星空が期待できそうだ。本日はこの辺で。
 
 
 

 
コメント
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