
先日、京都から来ていたKさんに手伝ってもらい落葉松の表皮を剝いた時は、面白いほど簡単にできた。それからたった4日しか経っていないというのに、昨日に別の木を伐って同じことをしたら、今度は倍以上の時間がかかった。前回とは違って、表皮と芯の間にある水の量が明らかに減っていた。
落葉松の葉の色が黄色く変色するころには、木が水の吸い上げを止めるからだと思っている。まさか、それがすでに始まりつつあるあるということなのだろうか。いくら何でもまだ早い気がするが、よく分からない。もしかすれば、あの林の一部の落葉松だけのことかも知れない。今度、詳しい人に聞いてみるつもりだが、少なくともあの落葉松の木にだけは、気の早い秋がすでに訪れつつあったのだと思いたい。
横になって、休んでいた。これも昨日の昼過ぎのことだが、人の声がして窓の外を見たら何とTDS君がいた。誰かを連れてきたようだった。驚いて外をみると「朋有り遠方より来る」、H君、そしてFMZ君がいた。盆には東京から帰ると聞いていたFMZ君だが、思ったよりか早かった。いつものことながら、今度もたくさんのビールやら菓子類の差し入れがあり、唯々有難くも恐縮した。
せっかちなFMZ君は長居をせずにH君の運転する車で、TDS君と富士見を経由して高速を使い帰っていった。うっかりして、冷たい物どころか茶すら出さなかったが、彼らへのもてなしはここの草原を渡る風が、気の利かない男に代わってやってくれただろう。
盆が来るというのに何の準備もできていない。せめて年に一度ぐらいは、冬の夜の散歩のついでではなく、古くからの慣わしに従い先祖の墓参りぐらいはしたいと思いながら、思うだけで終わるのが例年のことだ。坊さんは経を上げに家に来てくれるつもりのようだが、家や周囲の庭があの有様では迎えるのも気が引ける。さてどうしたものか。
きょう8日は忙しい予定が入っている。9日には農業実習だけでなく、10日の中間検査の準備をしなければならないし、一部の牛の入れ替えや、下牧の準備もある。キャンパーも来る。里に下る余裕があるのか。
考えてみれば盆だけでなく、年の暮れもここにいる。いい歳をして、まるで入笠に棲む魔性の女にでも憑かれたように。クク。
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本日はこの辺で。
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