入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’22年「秋」(23)

2022年08月30日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 午前8時、曇天、気温18度。牛の声がする。塩を催促しているように聞こえるがどうだろう。ホルスが6頭と和牛が2頭、囲いの中に入ってくるのが見える。昨日も給塩はしてあるが、恐らく和牛の群れに独占されて分け前にはありつけなかったのだろう。同じ和牛の群れに入ろうとしないあの2頭の黒毛も、その部類かも知れない。
 他の和牛たちどこにいるか分からないが、気付かれないうちに配合飼料も混ぜた塩を持っていってやった。ホルスはすぐに塩鉢に群がったが、和牛は直接与えて欲しかったのだろうか、囲いの出口まで後を追いかけてきた。外に出て扉を閉めたら、2頭は踵を返して塩鉢の方へ走っていった。
 霧が深くなってきた。そのうちにまた天は泣きだすだろう。

 雨が降ったら、集計の済んだ今月の売り上げ金を持って高遠支所まで行くつもりだったが、このはっきりしない天気で迷っている。午後からは予定が入っているが、午前中は頭数確認と電牧の点検をすれば、他にどうしてもやらなければならないという仕事はない。時間的には都合が付くが、しかしきょうは下へ行くくらいならここで少し身体を休めていたいという気がしている。
 疲労を特に感じているわけではないが、昨夜はまた10時間近くも眠った。この睡眠時間を大雑把な体調管理の基準にしていて、それからすると、きょうは静かにしていた方がいいということになる。まだ草刈りが残っているが、昨日も右肩が痛むくらいやり「もういい」、という気分だ。天候にもよるが、どうせまたすぐに忙しくなる。

 強いて疲労の原因を挙げれば、昨日は頭数確認に手間取り、しかも小入笠の頭に2度登った。電牧の整備点検を済ませ、最終点で電圧を計ろうとしたら電圧計が作動しない。仕方なく下へきて、電池を新しいのと交換して、今度は防火帯を途中まで軽トラで上がった。
 やはり電池のせいだった。電圧はすぐに最高で6千700ボルトを示してひとまず安心させてくれたが、本当は7千ボルトを越えて欲しかった。それにしてもまったく、この電牧の電圧には常に一喜一憂させられる。まあ、それを計るのが楽しみで、毎日のようにあそこまで登るわけだが。

 霧が一段と深くなってきた。雨は微妙なところで、午前中は保つかも知れないが、午後は確実に駄目だろう。ガイアは涙もろくなるばかりで、今週もまた好天は見込めそうにない。

 キャンプ場を含む「入笠牧場の宿泊施設のご案内」は下線部をクリックしてご覧ください。
 本日はこの辺で。


 
 

 
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