入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’22年「秋」(9)

2022年08月11日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 今朝はしきりと鹿の鳴き声がする。先日新たに囲い罠の中に迷い込んだ例の1頭だろうか。権兵衛山は見えているが北から東の山腹は霧が湧いていて、青空は拡がらず天気はそれほど良くない。また台風が発生したようで盆休みになる週末から来週にかけて、好天を期待することは難しいようだ。
 
 covid-19のせいでしばらく沙汰のなかった団体が、今年は山小屋へ来ることになっていた。しかしそれも当初の予定より人数は15人から約半分に減り、3泊の予定も2泊になった。今の状況を考えれば仕方がないことで、それでも小屋は貸切りにする。
 キャンプ場もこの時季としては余裕があるが、盆が過ぎるまで、これ以上予約を増やすことは控えておくつもりでいる。政府の方針はそれとして、社会全体もこの"流行り病"に対する向き合い方が大きく変わった。それは承知の上で、ここはもうしばらく様子を見ることにしたい。
 牧守、山小屋及びキャンプ場の管理人、その他にも撮影の対応などといろいろあって、充分なことができているとは思わないが、帰り際に「癒された」と聞けば嬉しくも、その言葉に反省を促されることもある。
 
 きょうは「山の日」、かねてから富士見の産業振興課のSさんから、それに因んだ企画が知らされていた。入笠山を中心に周回する山歩きで、伊那市と富士見町から各10名を募集するのだとか。この周遊コースも少しづつ人に知られるようになって、さらに行政もこんなふうに一枚加わることになった。
 仕事の合間に、何度となく足を運んだ思い入れのある渓もこの山歩きの中には含まれている。ヒルデエラ(大阿原)から分岐する獣道のような山道の入り口に、「引き返しては勿体ない、もう少し歩こう」などという手書きの看板をわざわざ出したこともあった。
 いや、それ以前から北原のお師匠が、法華道と関連するこの古道を多くの人たちに熱心に紹介し、自らも案内役を買って出ていた。古道・法華道だけでなく、師の入笠に残した功績は大きいと改めて思う。
 その師もすでに90歳を超え、野生化の進むだけの弟子とは違い温厚な人柄はさらに円熟を深め、多くの人に慕われている。この独り言を聞いていてくれるようだから、きょうの「山の日」を記念した今回の入笠の催しを、どんなふうに聞くだろうか。

 キャンプ場を含む「入笠牧場の宿泊施設のご案内」は下線部をクリックしてご覧ください。
 本日はこの辺で。
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