入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     24年「春」(13)

2024年03月04日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など


 きょうも曇天。それでも最低雲高はまだ高く、経ヶ岳の峰までが見えていた。予報によれば、これから天気は下り坂だとか。
 このごろは朝起きると、梅とユキワリソウもどきの蕾が開花したかどうかを見に行くのが日課になっている。どちらも、あと一息のところまでは来ていて、暖かい春の日射しを浴びれば、少なくも梅の方はすぐにも咲き出すだろう。
 それに、今朝は久しぶりにヤマバトの鳴き声も聞いた。しかし、長くは続かなかった。大崎様のサワラの大木が伐られ、それだけでなく、わが家も含めて近所の古い木が姿を消してしまったから、あの鳥たちも行き場を失い当惑しているに違いない。

 少しづつ、仕事のことも考え始めたところへ、昨日は荊口で「馬耕」といって、文字通り馬を使って田畑を耕す仕事をやっているY君からも久しぶりに電話があった。なんでも、今まで飼っていた外国産の馬「ビンゴ」に加え、今度は国産の馬を1頭北海道から連れてきたという話だった。
 知り合ってから14,5年経つだろう。それなりの主義主張があって、そんな厄介で手のかかる仕事をやっているようだが、よく続いていると感心している。
 
 どうやら彼の頭の中には放牧だけでなく、キャンプに来た子供たちに馬を見せたり、乗馬体験をさせたりすれば、今以上に牧場の人気が上がるし、来た人たちも喜ぶはずだと、いわゆる観光を目的にした考えもあるらしかった。しかし、それに対しては曖昧にしておいた。
 連休とか、お盆などの限られた幾日かであれば協力もできるだろうが、それをやるにしても、下からの了解や支援が必要となる。これまでの農協や行政の対応を考えると、あまり期待はできそうもない。
 
 将来は観光地化の動きが起こるにしても、それはまだ先の話だ。前にも呟いたように拙速を避け、時間をかけて長い目で知恵を絞った方がいい。
 これまでにも、いろいろ考えたり、時には発言もして来た。結局、牧場管理人としてはいつも言っているように、ここの静かで美しい自然を守ること、それに尽き、その役目すらも道半ばで終るだろう。

 しばらく上に行ってない。雪の量がどれほどあるか気になるが、行けば林道まで崩落した雪や倒木にまた泣かされることになるかも知れない。
 下であれこれ言っていないで、もう一度気合を入れて歩いて行くか。
 本日はこの辺で。
 
 


 

コメント
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