
上はまだこんなだろうか、牧場内にある二つの大曲りのうち「下の大曲り」
今朝は青空が拡がり、日も射している。久しぶりだ。それでもまだ梅の蕾は開かないし、経ヶ岳や西山は雪雲の中に隠れて見えない。
NMさん、通信ありがとうございました。そうですか、1971年、もう半世紀以上前のことになりますが、馬や羊がいたかも知れません。ご推察の通り、鞍の代用にムシロとあっては、恐らく馬は農耕馬だったのでしょう。その点、Y君の馬はちゃんとした鞍も用意してあり、観光にも利用できるよう感染予防薬の投与など他の要件も満たしているはずです。
牧場のキャンプ場は、タカハシの100ミリ屈折望遠鏡を備え、露天風呂ができたくらいで、殆ど何も変わっていません。周囲の自然、星空は今も変わらず自慢です。お出での際にはぜひ声をかけてください。
そのころのことだったか、何かの補助金が降りて、牧場にもスキー場建設の計画があった記録が残っている。今になってみれば、現在のスキー場の広大な規模、状況からして、あんな貧弱な計画など頓挫して良かったはずだ。裏山にスキー場を、などと安易な思い付きで多額の金が投資されて、それから半世紀、営業不振で閉鎖されままのスキー場が各地に目立つ。
観光で地域を活性化するということを声高に主張した一人に、確かアメリカの女性の学者がいた。あるがままの自然を利用すればよく、大した投資も必要ないということだった。
しかし実際はどうだったか。それだけでは人は来ないし、金も落ちない。各地の観光地は行政も民間も相当の金をかけ道路を整備し、施設や設備を充実させるための努力をしたが、活性化するはずであった過疎地はさらに逼迫し、多額の負債を負ったという所もある。
赤羽さんが言ってくれた当節流行りのクラウドファンディング、そういう方法があることは知っているし、2案ほど応援したこともある。
将来、牧場は当然大きく変わっていかざるをえないだろうし、それも分かる。しかし、もう、そんなことを期待しない。待つつもりもない。どうせいつか、どこにでもあるような自然を無視した、遊園地もどきの観光地ができるだけだろう。
牧柵を張り、草を刈り、実生から生えた若木を始末し、そして放牧を続けてきた。これまで守って来た今の牧場が、自分にとっての全てだと言うしかない。
本日はこの辺で。