雪が降っている。すでに薄く積もって、辺りは白い冬の季節に戻ってしまった。
昨日、ようやく小さな春の花、勝手に「ユキワリソウもどき」と名付け、呼んでいる花が開花したというのに、今はその姿も雪に隠されてしまって見えない。
あんな小さな花でも陋屋の庭の一隅に桃色の花を見ると、それだけで待ちあぐねていた季節が訪れたと実感できたり、安堵したものだが、また招かざる雪で台無しにされてしまった。
無惨!
それから約1時間が過ぎた。雪は霙から雨に変わり、過って降らせた雪と気付いたのか、天気は自らの手でそれを始末をしているように見える。
里はそんなだが、外の気温は3度、ということは入笠は零下ということになり、まだ雪は降り続けている可能性が高い。様子を見に、途中まででも行こうかと思うと、決まって雪を降らせて邪魔をする。
3月の中旬にこれほど雪の降る回数が多いのは珍しく、この雪もこのまま根雪となって4月半ば、いや、仕事を始める20日ころまでも残りそうだ。
富士見町に問い合わせたところ、ゴンドラを営業する富士見パノラマがすでに除雪の計画を立てていて、週内には詳しいことを知らせてくれることになっている。
しかし、伊那側にはそんな計画などない。富士見とは事情が違うから、こちらもそれをあれこれと言うのを諦め、望み薄だが、お天道様の機嫌を窺っているしか他に手はなさそうだ。
よほど気温が上昇しなければ、例年と変わらず今年もド日陰から先は歩くしかなく、その後は雪掻きが待っている。
分かるだろう、吠えたいのを我慢している。
本日はこの辺で、と思ったら、友人のムラカミ君から電話があり「ユキワリソウもどき」などという名前はけしからんと叱られた。あれは間違いなくミスミソウの仲間「ユキワリソウ」だとのお墨付きをもらった。また、春の花ではまず福寿草を語れとか、草花について該博な蘊蓄を承った。その辺りのことは追々とし、今年もカタクリ峠に行く約束もできた。多謝!
ということで本日はこの辺で。