M45も春の星座と入れ替わる Photo by かんと氏(再録)
午前8時の外気温零下3度、体感では昨日より寒く霜柱も立っていた。きょう一日だけの好天、明日はまた天気は崩れる予報だ。
隣家のカタクリをそっと覗いたらすでに開花していて、今朝の寒さのせいでかうなだれていた。あそこよりか日当たりの良いわが家のは、たった1枚の小さな片葉がかろうじて地上に姿を見せた程度でもどかしい。
気になって調べてみたら、昨年は27日に開花したその花を写真に残している。とにかく、まだ「春遠からじ」とはならず、今年は2月の方が暖かかったと言う人までいるほどだ。
昨夜は面倒になって、簡素下品な食材で夕食を済ませた。アルコールもビールのみと、普段は欠かさない日本酒を飲まなかった。
後で反省したが、こういうことをすると折角の一日を閉じる儀式がその体をなさず、祭事の祭壇に神酒を供え忘れたような終わり方となってしまう。格別に何かあったわけではないけれど、ならばなおさらしっかりと一日いちにちを送ってやらねば還らぬ日々に済まない。
ついでに言えば飲酒も、何かの理由で昼酒などを飲むと夜の儀式の深み、厳かな気分がそがれてしまう。それに、儀式のために待って、我慢を重ねたことで加わる酒のうま味も大分落ちる。
きょうはその反省を兼ねて食材はしっかりと買ってきてあるし、出汁も5・1・1の割合ですでに用意してある。和食ならまず問題なくいけるだろう。ついでに、冷蔵庫も古い物を片付けた。
昼近くになって気温が上がり、少しゴミを燃やした。その中には1冊のノートも含まれていて、それを燃やす前に1ページだけは残しておくつもりでいたのに忘れてしまい、気が付くとメラメラと燃えていた。
社会に出てからの諸々の節目になった出来事を箇条書きに書き留めておいたもので、昨春だったかもこの呟きのような、しかしもっと個人的なことを記したノートも全て燃やした。これで、もう、ちょっとやそっとでいつ何があったのかは自分でも分からなくなった。
しかし、それでもいいと思っている。いまさら、個人史を紐解く必要などあるまいし、残しておくようなことは何もない。それに、読み返してみたとて、思い出さない方がいいようなことばかりを書いてある気がする。
小太郎、HAL、キク、3匹の犬たちの記録も全て消えてしまった。(3月22日記)
8時間半一気通貫で眠った。さらにそのまま布団の中でとろけるような余韻と充実感を味わった後やれやれと起き出してきたら、ナント!、雪が降っていた。最早、驚くというよりか呆れる。
本日はこの辺で、明日は沈黙します。