南信州に続いて塩尻でも、豚コレラに感染したと思われるイノシシの死体が発見された。今朝の新聞によると新たに6頭、これで県内では12頭になる。塩尻市には県の野業試験場があり、そこでは300頭のブタが飼育されていて、また死体の発見された場所から10キロ圏内には他にも個人経営の養豚場が1か所あるという。
県の試験場や民間の養豚場は厳戒態勢を敷き、イノシシを豚舎に近付けないように対策を講じたり、すでに感染してしまったブタがいないか早急の調査が行われているようだ。それにしても豚コレラの伝染するスピードが速い。また、それにより死亡したイノシシの数も急に増えている。もしこれが氷山の一角だとしたら、事態は相当深刻なことになるなるだろう。
何もせずに手をこまねいているわけにもいかないだろうが、粉末にしたトリキビにワクチンを混ぜ、死亡したイノシシの推定活動領域に撒いてみても、それでどれほどの対策になるかは分からない。もちろん、イノシシの感染拡大の防止も喫緊の課題だからそうした対策も必要だろうが、とにかく今は、絶対にイノシシを豚舎に近付けないことに尽きる。強い照明などは、効果が期待できないだろうか。
何にしても、今年はイノシシがおかしい。今も牧場内におけるイノシシの被害は拡散していて、これまで被害のなかった牧区にまでそれが及んでいる。これだけ広域に及ぶと、爆音機や罠で対抗しても、とても歯が立たないことが分かった。放牧頭数が200頭もいたころだったら、牛への影響も無視できなくなっていただろう。
きょう農業実習に上がってきた4名の農協職員も、取り敢えず貴婦人の丘のイノシシの全体の被害状況を目の当たりにしてから、その埋め戻しに頑張って貰った。あのようなことを野生動物がするのを見たのは、恐らく初めてだっただろう。驚いていたが、それだけに農業実習の目的には添えたと思う。
作業の後には、オススメの美しい所を案内するように言われていたので、テイ沢とアラスカの森を紹介した。きょうの写真はその時に写したものだが、その前に、テイ沢の丸太橋用に用意してあった5メートル2本の重い丸太を、男性職員だけでなく2名の女性職員も一緒になって軽トラへの積み下ろしを手伝ってくれた。大いに助かった。本当に有難かった。
小屋は、当面ですが8月は9日から12日、14日から17日(予備の仮押さえ)、21日から23日、そして9月は4日から6日、が貸切りで埋まっています。どうしてもという場合、他に10畳2間あります。また変更の可能性もあり、予約時に確認願います。
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