入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’19年「夏」 (24)

2019年07月25日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など




 まるで犬と変わらない。塩場で見た限り、牛の姿はどこにもなかった。昨日もそうだったが、きょうもどうやら雷電様のあたりにいるだろうと、それで大きな声で呼んでみた。すると待つことしばらく、来たきた。走って来るから余計に可愛い。

 もう幾日も前になるが、夏休みの帰省の体験を少し呟いた。その続きのようなものだが、20代前後のあのころには、東京と信州の往還に実はもう一つの楽しみがあった。思いがけない出会いである。中学や高校時代の懐かしい同級生と、帰省や上京の列車が一緒になることがあった。
 その時は、長い夏休みを無為に過ごし、気乗りのしない都会の生活をするために上京する時だった。その人は中学時代の同級生で、好意というよりか、好感は抱いていたと思う。向かい合いの座席に座り、何年ぶりだったのか、久闊に話が弾んだ。
 ところが生憎、こちらにはトンチンカンな連れがいて、その関係のない男が絶えず話題に口を挟み、折角の機会を、いつまでも際限のない年寄りの茶飲み話のようなものにしてしまった。今でも思い出すと腹が立つ。彼女が何畳の部屋に住もうが、それが親戚の家であろうとなかろうと、一体それがどうしたというのだ。それでもそれに対し、Aさんは丁寧に答えていた。
 新宿駅で別れる時、聞けばきっと連絡先を教えてくれたと思うがそうしなかった。未熟だった。しかし、だからこんなふうにして思い出すことができる。仕舞い忘れた真っ白なキャンバスのまま、その後の彼女の消息は誰からも聞かないことに決めた。

 ムー、入笠牧場と全く関係のないことを呟いてしまった。それも遠い昔の話だ。久しぶりに眺める青い空と、浮浪・漂泊を誘う白い雲、今ではどこへいくこともかなわず、
 
 落ち栗の座を定めるや窪溜り   ー 井月 -
 
 の心境を真似て呟いてみたりして。TDS君、FMZ君、本日はこんなもんです。トンチンカンな男が誰だか分かりますね。

 小屋は、当面ですが8月は9日から12日、14日から17日(予備の仮押さえ)、21日から23日、そして9月は4日から6日、が貸切りで埋まっています。どうしてもという場合、他に10畳2間あります。また変更の可能性もあり、予約時に確認願います。

  営業案内 「入笠牧場の山小屋&キャンプ場(1)」およびその(2)です。下線部をクリックしてご覧の上、どうぞご利用ください。


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