★学力テスト結果
先日9月29日(木)に国立教育研究所から今年4月に実施されました学力テストの結果が発表になりました。翌30日には岐阜新聞はじめ各新聞は一斉に発表をいたしました。
私立高校のお話をする前にこの学力テストについてお話をしたいと思います。まずは正式に発表された内容を読んでください。
http://www.nier.go.jp/16chousakekkahoukoku/index.html
このようになっています。岐阜新聞の一面には『県内小学校全国比で上昇、中学校平均以上維持』と見出しがついています。毎年秋田、石川、福井など上位組は相変わらず変わりませんが沖縄がかなり大幅な上昇をしてきています。これは上昇と云っても今までが悪すぎたような気がいたします。
県内小学校371校の6年生17980人、中学校188校18460人の中3年生が対象です。県内の状況です。
小学校 国語A 73%(昨年67.8%)24位(昨年45位)
国語B 58.8%(昨年65.9%)15位(昨年22位)
算数A 77.2%(昨年73.8%)27位(昨年40位)
算数B 46.7%(昨年43.6%)26位(昨年34位)
中学校 国語A 75.8%(昨年76.4%)24位(昨年13位)
国語B 69.1%(昨年68.3%)8位(昨年4位)
数学A 63.55(昨年65.7%)14位(昨年9位)
数学B 46.2%(昨年44.2%)8位(昨年6位)
これが全国的な県内の位置になります。岐阜新聞の分析欄を見てみますと小学生ではローマ字が書けない。少数の割算などは出来るが割合や与えられた式の意味の解釈に課題がある。論理的に記述ができないとのことであります。
一方中学生では根拠を明確にして自分の考えを書くことや目標に応じて対応ができない。数学に関しては図形は理解度がかなり改善されたが証明など数学的な表現説明に問題があるという風なことを書いていました。
これは一言で言ってしまえば問題を解くことに於いて論理的に筋道を立てて説明をしっかりせずにテクニックに走ってその場を過ごしてしまっていると考えられます。ですから私どもでも記述問題に充分注意しながら進めていくことが大事かと思います。テクニックは一時的なものです。機械的な解き方になってしまう。それこそ先日の芥川賞の村田沙耶香女史の『コンビニ人間』的になってしまうのではないかと心配いたします。
そんな中で今日は第2回岐阜新聞テストです。この2回と3回が大事です。4回はどうしても点数が不安な方、届かない方などが主体になってきます。学校の方ではすでに高校の選択が12月の三者面談で決まっていますのであまり参考になりません。高校の偏差値は http://mm-homepage.com/dozan/ の『志望校判定模試』の欄に書いてありますので参考にしてください。従って仮にいい点数が取れればいいですが下がれば迷うことになりますのでその辺りは進路指導の先生や塾の先生とご相談してください。ただ塾の場合は少し違いますので注意が必要になります。
今日はそのことが主体で私立高校の話です。
今までの私立高校と現況の変化についてまずはお話しします。今まで私立高校については何処の高校が良くてどこが悪いとかそういうことでなく所謂岐阜県は公立志望が非常に多いですので所謂滑り止め的な考え、つまり保険的なものでした。ですからかなりランクを下げて受験をしていましたがほとんどの方が合格していたと思います。そしてこの私立高校は単願と併願とに分かれますが12月の上旬の三者面談で単願の生徒は行先がほぼ決まります。そして併願の方は受験する私立高校は大体決めてしまいます。公立については年明けの実力テストを見て全体的な偏差値と合計点のバランスで決めているようであります。
それでは私立高校はどのようにして決めていきそして現在の私立高校はどうなっているのでしょうか。10月度は私立高校の説明会が目白押しです。出来るだけ私の方も参加をしていくようにしていますが基準は非常に難しいです。
例えば今日実施されている岐阜新聞テストを見ても私立高校の希望は普通科を受験される方は鶯谷高校、岐阜東高校、岐阜聖徳高校などに限られてきます。そうしますと相当数の応募者が書くところがありませんから仕方なしに書きますから全く問題外になります。そういう意味では先生の云う通りにした方がいいということでまずは保険を掛けているのが今までの私立高校に対する現況でした。
ところが一昨年辺りから様相が変わってきました。つまり保険は保険でも意味が違ってきたのです。私立高校も変わってきました。特に変わったのは岐阜第一高等学校でしょうか。つまり男子高校でなく男女共学になっのです。また硬式女子野球も話題でした。一気に生徒数が増加しています。その反動と云いますか煽りを受けたのが聖マリア女学院高校学校でしょうか。
鶯谷は数学に力を入れて理系に特化するような傾向が見えます。岐阜東は学問と運動の文武両道です。聖徳は中学から入学した場合概ね高校卒業まで辞めないと他の高校は誓約書を書かされますがこの学校は中学受験を聖徳でしたから高校に行かなくてはいけないということはありません。ですから今年も私どもの生徒も岐阜高校に入っています。また大学受験にしましても岐阜聖徳大学でなくても構いません。それがこの学校の魅力で設備などは素晴らしいの一言です。
そのほか済美高校や富田高校の場合も色々な特徴を揃えています。しかし、先ほども言いましたが基準値は何処だろうって考えますと非常に難しいですし現在はもっと複雑化されてきています。その代表と云うのが美濃学区の関高校が代名詞のようなことになっているのです。この高校はかなり優秀な名門高校であることは衆知のところですが定員割れをしています。二次募集は定員割れの場合だけですので非常に優秀な方が受験されていることも多いです。また県岐商も一部定員割れでした。これはどう説明すればいいのでしょうか。特色化が進み普通科の進学が進みだしますと職業科は少なくなります。2018年問題と云うのがあります。今まで横ばいだった18歳人口が2018年には凡そ2/3になるということです。
そう云った少子化問題を抱えて私立高校も変化が大きく変わってきたのです。一言で言いますと3点あります。
①特待生制度の充実
②入試日を重ならないように変更している
③二次試験の応募体制を敷いている
以上この3点が変わってきたところです。特に①②はかなりすごいです。塾の方も仮に岐阜高校に何名か出せば自慢ができるので県下NO.1とかシェア率NO.1とか生徒の〇%が合格などと苦しい表示をしています。集団塾の悲しさはここにあります。ですから生徒をまず集めるには試験と云うことで形式的なところもありますが100点台でもどんどん入れているのです。それが大手なのですから驚きです。その点個別は気楽と云えばいいのでしょうかいい加減と云うのでしょうかテストはないのです。来る方は来てくださいと云うことになります。本当は入塾テストを実施したいのですがFCの場合は勝手には出来ませんので悲しいところですね。
そう云ったことを考えますと私立高校がこれだけ受け入れ態勢を広くしてきますと当然それを利用しない手はありません。従って「少し頑張れば行けるかもしれない。特待生の資格を取って受験をしたらどうだ?」ってものです。
この結果が今年岐阜高校が大幅に定員増になった原因です。凡そ岐阜高校を受験されるぐらいの方は鶯谷か岐阜東また聖徳などは特待生の資格は取れるでしょう。特待生も入学金、維持管理費、月謝みんな無料なら魅力的ですね。そういう中で岐阜高校のボーダーラインであるならば行け!行け!と無責任な背中を叩く塾もあるかもしれません。この辺はしっかり見てください。塾の生徒数を発表している塾は全てとは言いませんがすべて真に受けてしまいますと大変です。またこういうこともあります。岐阜新聞テストで上位から数字が分布的に表示されます。定員を上位から足してくると意外な高校にまで下がってくる場合があります。この場合も名前は書いているが受験しない場合がかなりありますので結局は偏差値が一番安全な判断基準と云うことになります。私どもの偏差値表は合格率80%ですからかなりな確率になります。ですから先日の岐阜新聞テストの結果と非常に偏差値が変わらなかったということでも立証されています。ですからこの数字の立ち位置が1年生、2年生でも分かるのが私どもの『志望校判定模試』なわけです。実際にはC判定でも合格しますからマイナス3点は大丈夫かと思います。ただ内申点が加算されてきますので注意ください。ブログの左サイドの『人気記事』の上位に随分以前のものですがランクされていますしヤフーの知恵袋でも紹介されています。
ですから概ね特待生を狙わないのでしたら鶯谷で偏差値55、岐阜東53、聖徳50位でしょうか。その他は200点台でも問題はないと思います。100点切る場合は単願の方が安全かと思います。ともあれ私立高校は入れていくらと云うわけですからほとんど合格いたしますのであまり心配は無用かと思います。ただ愛知県の東海、滝,南山、淑徳などは例外です。偏差値は70台になります。特に東海高校、滝高校、女子の南山高校、淑徳高校などは別格中の別格です。
そんなことで私立高校は今まで試験日が同日のガチンコ勝負でしたがずらしています。ですから2校受験する方も見えます。高専も国立ですから同じような考えですね。そうしますと2校と云いますとかなり間口が広くなってきますので保険を掛ける高校、特待生を狙う高校そして第一志望校にチャレンジする。これが現在の高校受験の姿であります。どのコースが本人にとっていいのかどうかはご自分でお考えください。ただ云えることは難関大学を目指すならば加納高校までには入らなければ難しいです。では岐山や長良などは無理かと云いますとそうでもありません。私どもでは岐山高校開設以来の京都大学医学部に現役で合格させたのですから一概には言えませんが要は本人次第と云うことです。
<今日の言葉>
『仕事が楽しみならば人生は楽園だ!仕事が義務ならば地獄だ!』
ゴーリキー
<今週のYouTube>
松浦亜弥×谷村新司の『秋止符』を選びました。
https://www.youtube.com/watch?v=HomcGIps0Aw
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