★熱い夏
この時期が来ると受験生はかなり目の色が変わってきます。誰しも昔からそうなのですが危機感を感じてきます。それでもあまり顔に出さない方も見えますが確実に変わってくることは事実です。悠然と構えている人は自分の立ち位置が分からない方か若しくはかなり優秀な方でしょうか。概ね私も含め気は焦っていることは事実です。これが秋ごろに少し緩み冬にかけて一気にスパートをかけるという風に変わっていきます。その時には目は吊り上がり体調は不順になり、片頭痛や顔のむくみや血圧の低下など数えればきりがないほど変化があります。年が明けて正月が過ぎるともう完全に体力勝負になってきます。ここ数年はコロナの発生で試験が1週間ほど早く実施されています。それだけに多くを語らなくても危機感を早く抱いた人の方がいいと思います。現在の処では二分され危機感を抱いている方とそうでない方に分かれます。何でも早くに越したことはありません。この夏精いっぱい頑張りましょう。
今日はもう講習の番外編を書いてしまいましたのでつまらない話ですが私の学生時代、そして作品集Ⅱの「郡上踊りにひきこもり男が総理を目指す」という作品についてお話をしていきたいと思います。この作品は6月1日にAmazonからKindle版の電子書籍、また紙の単行本も同様にAmazonから刊行致しました。この二つの作品は同じようなテーマが流れています。それは社会に行き詰まり逃げ場がなくなり自分の居心地のいい場所を探していく物語です。しかし、社会から逃げてはいけないし壁に向かって立ち向かっていって欲しい若者達です。そう言う彼に対して私はこの作品を通じて問いかけてみました。すでに色々なお話や批評を頂きましたが概ね人間とはみんな捉え方が違うのだなということが信じられないほど感じました。私が仕掛けをつくって盛り上げても何も感動はなく自然の流れについて深く感動をし涙を流したとも言って頂きました。最初の「午後3時50分僕たちは鉄橋を走った」については岐阜市と瑞穂市を繋ぐ前野橋に架かる鉄橋の話です。公安委員会から叱られるからと批判も多かったですがもう少し一歩踏み込んで読んでいただくと何故主人公は鉄橋を走ったのか、または走らないといけなかったのだろうかということになります。この話は学生時代に「トランペット」という50枚の短編小説を発表した作品の一部から引き延ばしたものです。また作品集Ⅱの「郡上踊りにひきこもり男が総理を目指す」作品は学生時代の彼女との別れがこのような形になり社会にでて挫折を感じ何時しかひっそりと人里離れた郡上という人口4万人ほどの街に逃げ込むのですがそこにいる若者の姿に主人公は活気を貰うことになります。父親が県会議員ということでその後を継いで自分が逃げていたことを今度は自分から迎えよう、そういう若者を救おうと決意をして櫓から彼女に愛を告白をするのですが郡上踊りが終わる頃夏の終わりが来ることでも知られています。作品Ⅱのもう一つの作品「朝子は鵜飼いの篝火にピカソの光を見た」という作品は意外と高評価を頂きました。いつか時間があれば読んでみてください。ピカソのキュミズムの世界が彼女を救い主人公は不条理の世界を黙って受け入れていく話です。
私は学生時代に小説を書いてそこそこ有名?ではありましたが小説家で飯が食えるとは思わなかったです。社会人になって瀬戸内文学の同人誌に暫く参加させていただきましたが転勤もあり何時しか書けなくなりました。当時は文学は純文学か大衆小説かに二分されていました。今は大衆小説はエンターティメントとライト小説に分かれます。先日芥川賞と直木賞が発表されましたが芥川賞をとってもエンタメ作品を書いている人も多いです。それだけ純文学で生きることは苦しいのです。ですから一発屋が多いのも事実です。私の場合一度筆を折りましたから書き始めるのに相当のエネルギーが必要でした。他の作品を読んでみてもそれはそれで感心したり、また途中で放り出したりで色々です。私の本も一時ヤフーのオークションに出ていた時には正直ショックでした。何で?そういう気持ちでした。
ただ今は若者が生きる難しさの中でそれを一つの壁とするならば逃げて楽をして要領よく生きるということもあるでしょう。色々な生き方があっていいとは思いますがただ壁に向かっていく若者は少なくなったような気がいたします。それよりも自分の居心地のいい方に舵を切って無理をしない考え方に変わって来ています。しかし、今から受験を迎える皆さんは何処でもいい、だから無理をしないというのであれば塾に来る必要はないと思います。行く必要性、目的は個々に違うのですから。では塾に行くのは何故なのでしょうか。いい高校に入りたい、いい大学に入りたいということはいい会社に入る、いい給与を貰うというレールに乗りたいと考える方もいますし今までは多分にこの考え方が多かった気がいたします。しかし、最近では先ほども言いましたが無理をしない生き方をする方が増えてきました。多様性という言葉や新自由主義という言葉など西欧ではもう過去の話なのですが何故か日本では主流になっています。ともあれ自分の考え方をしっかり持つことが大事です。受験が近くなると体調を壊しよいです。それはそれだけ真面目に考えている証拠なのです。もっと勇気を持ちましょう。もっと攻めていきましょう。夏が終わる頃には必ずいいことはあると信じます。
<今日の言葉>
「自分がどんなに努力しても、すぐに結果が出るとは限らない。結果に拘り過ぎると安全な道を選び、進歩は止まってしまう」
藤沢秀行
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