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市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

自民党安中市支部、岡田市長・岩井県議の政治資金に異変?

2008-11-23 18:27:00 | 政治とカネ
■群馬県選挙管理員会では、毎年10月に前年の政治資金報告をまとめています。当会は平成7年から毎年、県庁の選挙管理委員会を訪れて、地元選出政治家の政治団体の政治資金収支報告書を閲覧しており、先日、平成19年の収支報告を閲覧したので報告します。

なお、平成18年以前の岡田市長の政治団体の収支報告は当会の今年1月28日のブログ記事「カテゴリー:政治関係者」「政治はカネなり…岡田市長の錬金術の光と影」を参照下さい。

■岡田市長の政治団体の平成19年収支報告は次のとおりです。この年は岡田市長の2期目の年でした。<>内は前年度の数字です。

**********
【自民党群馬県安中市第一支部】
政治団体の名称:自由民主党群馬県安中市第一支部
政治団体の区分:政党の支部
代表者の氏名:岡田義弘
会計責任者の氏名:岡田伸子
主たる事務所の所在地:安中市安中4272 電話;027(382)2061
設立年:平成12年

収入総額 37,059,200 <42,652,430>
 前年からの繰越額 1.059.200 <852,430>
 本年の収入額 36,000,000 <41,800,000>
支出総額 31,962,760 <41,593,230>
翌年への繰越額 5,096,440 <1,059,200>

<収入項目別金額の内訳>
 個人の負担する党費又は会費 0 <0>
 個人からの寄附 6,000,000 <10,300,000>
  大橋稔(会社役員) 1,500,000 <1,500,000>
  大橋龍太(会社役員) 1,500,000 <1,500,000>
  真下正美(医師) 1,500,000 <1,500,000>
  兼松正子(横浜市) 1,500,000 <1,500,000>
(※なお、前年度の寄付者、樋口聡(会社役員)150万円、木村正巳(千代田区)150万円、岡田強(農業)100万円、須藤宮子(会社役員)10万円、倉沢登志夫(会社役員)10万円、高村育也(会社役員)10万円はいずれも5万円以上の寄付者にはリストアップされていない)
 法人その他の団体からの寄附 30,000,000 <31,500,000>
  関東新聞販売㈱ 7,500,000 <7,500,000>
  北関東新聞販売㈱ 7,500,000 <7,500,000>
  関東折込㈱ 7,500,000 <7,500,000>
  ㈱昭和農芸 7,500,000 <7,500,000>
(※なお、前年度の寄附法人、東京新聞安中専売所100万円、群西商事㈱10万円、済恵会須藤病院10万円、東邦亜鉛㈱30万円はいずれも5万円以上の寄附法人にはリストアップされていない)
 政治団体からの寄附0 <0>
収入額合計 36,000,000 <41,800,000>

<支出項目別金額の内訳>
 人件費 0 <0>
 光熱水費 391,010 <370,210>
 備品・消耗品費 642,700 <715,750>
 事務所費 719,050 <906,270>
 政治活動費(交際費) 30,210,000 <39,601,000>
  1件当たり5万円超え(領収書添付必要) 0 <0>
  1件当たり5万円以下(項目記載領収書添付不要) 30,210,000 <39,601,000>
 選挙関係費 0 <0>
 機関誌の発行その他の事業費 0 <0>
 調査研究費 0 <0>
 寄附・交付金 0 <0>
 その他の経費 0 <0>
支出額合計 31,962,760 <41,593,230>

************
【岡田義弘後援会】
政治団体の名称:岡田義弘後援会
政治団体の区分:その他の政治団体(資金管理団体指定)
代表者の氏名:岡田義弘
会計責任者の氏名:岡田伸子
主たる事務所の所在地:安中市安中4272 電話;027(382)2061
設立年:不詳

収入総額 2,089,179 <3,187,345>
 前年からの繰越額 2,089,179 <268,345>
 本年の収入額 0 <2,919,000>
支出総額 787,925 <1,098,156>
翌年への繰越額 1,301,254 <2,089,179>

<収入項目別金額の内訳>
 個人の負担する党費又は会費 0 <0>
 個人からの寄附 0 <2,869,000>
(※なお、市長選が行なわれた前年度の寄付者、萩原きよ子(軽井沢町)50万円、萩原三七夫(上尾市)50万円、相原松義(横浜市)50万円、千木良由雄(榛東村)500,000万円、萩原妙子(軽井沢町)50万円、堀越幸子(藤岡市)30万円、岡田弘(足立区)3万円、岡田光司(那覇市)3万円、柄沢政夫(榛名町)3千円、柄沢晴雄(榛名町)3千円、加藤美佐子(榛名町)3,000千円はいずれも5万円以上の寄付者にはリストアップされていない。)
 法人その他の団体からの寄附 0 <0>
 政治団体からの寄附 0 <50,000>
収入額合計 787,925 <2,919,000>

<支出項目別金額の内訳>
 人件費 0 <0>
 光熱水費 0 <0>
 備品・消耗品費 0 <0>
 事務所費 0 <0>
 政治活動費(交際費・行事費) 210,000 <210.000>
  新年互礼会(富士屋菓子) 210,000 <210,000>
  交際費(全て1件5万円以下) 0 <0>
 選挙関係費 0 <0>
 機関誌の発行その他の事業費 577,925 <888,166>
  印刷費(若葉印刷)H19.1.11 344,925 <H18.1.11 156,292
           H19.7.23 233,000 <H18.4.2 327,000>
 調査研究費 0 <0>
 寄附・交付金 0 <0>
 その他の経費 0 <0>
支出額合計 787,925 <1,098,166>
************

以上のように、岡田義弘氏が代表を務める2つの政治団体「自由民主党群馬県安中市第一支部」と「岡田義弘後援会」を足し合わせた合計額の変動をみてみると
平成12年3970万円
平成13年4710万円
平成14年4776万円
平成15年5085.3万円
平成16年4750万円
平成17年4750円
平成18年4471.9万円
平成19年3600万円
となり、相変わらず県知事や高崎、前橋の市長はおろか代議士先生らも顔負けの集金力を見せつけていますが、前年度から800万円以上減らしました。

■この理由は、個人の寄附のうち、常連の関東新聞ファミリー、真下医院長、昭和農芸社長以外の寄付者が除外されたことです。常連だった東京新聞販売店主は、記者として記事を書いてきましたが、岡田市長の記事を書くと公平性に問題があるとして、東京新聞本社から寄附をやめるように言われた可能性があります。

また、法人の寄附も、常連の関東新聞グループ会社、昭和農芸以外の寄附法人が除外されています。常連或いはシンパの東京新聞安中専売所、須藤病院、東邦亜鉛等の法人の名前が見当たりません。(東京新聞は前記の理由と思われます。須藤病院は、同病院長が平成18年9月18日から自由民主党安中支部の代表者になったため、利害関係者として寄附が出来なくなったものとみられます)

■これまで選挙のプロとして、ハイレベルの政治資金収集力を誇った岡田義弘氏は、今や市長として市役所を掌握し、やりたい放題ですが、そのカネ集めの手腕に陰りが出てきたのでしょうか。

いや、そうではありません。市長に就任後、交際費が毎月60万円まで使えるため、得意の法要に際して支出する香典や、市民の諸団体への会合出席への祝い金などを、どうどうと市長交際費で賄えるようになったため、余り過大な政治資金を集めても、使い方に困るようになったからです。

■自由民主党安中市第二支部の代表者である岩井県議の収支報告をみると、こうした政治情勢の変化により、カネの動きに影響が現れていることが分かります。

岩井県議の政治団体の平成19年収支報告は次のとおりです。この年は4月に県議選がありました。<  >内は前年度の数字です。

**********
【自民党群馬県安中市第二支部】
政治団体の名称:自由民主党群馬県安中市第一支部
政治団体の区分:政党の支部
代表者の氏名:岩井 均
会計責任者の氏名:田中 清
主たる事務所の所在地:安中市松井田町高梨子864-1 電話:027(393)2338
設立年:平成18年

収入総額 2,233,640 <298,1400>
 前年からの繰越額 298,140 <109,840>
 本年の収入額 1,935,500 <188,500>
支出総額 363,769 <0>
翌年への繰越額 1,869,871 <298,140>

<収入項目別金額の内訳>
 個人の負担する党費又は会費 0 <0>
 個人からの寄附 <0> <0>
 法人その他の団体からの寄附 700,000 <0>
  太陽コンクリート工業㈱(代表者・富沢好隆、高さ意思下豊岡町519-2)200,000
  ㈱金沢化成(代表者・金沢末信、松井田町二軒在家1007-5)200,000
  東邦亜鉛㈱安中製錬所(代表者・武田松夫、安中市中宿1443)300,000
 政治団体からの寄附450,000 <0>
  碓氷安中医師連盟(代表・茂木正毅、安中市安中1-1-20) 50,000
  群馬県医師連盟(代表・鶴谷嘉武、前橋市元総社町1-7-4)200,000
  碓氷安中市市連盟(代表・茂木正毅、安中市安中1-1-20) 100,000
  群馬県興農政治連盟(代表・奥木功男、前橋市亀里町1310) 100,000
 本部・支部から供与された交付金785,500 <188,500>
  自由民主党群馬県支部連合会100,000
  自由民主党群馬県支部連合会300,000
  自由民主党碓氷支部185,500 <188,500>
  自由民主党群馬県支部連合会100,000
  自由民主党群馬県参議院選挙区第三支部100,000
収入額合計 1,935,500 <188,500>

<支出項目別金額の内訳>
 人件費 0 <0>
 光熱水費 0 <0>
 備品・消耗品費 0 <0>
 事務所費 0 <0>
 政治活動費(交際費) 0 <0>
 選挙関係費(選挙対策費、1件当たり5万円未満の支出) 30,000 <0>
 機関誌の発行その他の事業費 233,769 <0>
  機関紙誌の発行事業費(印刷費、朝日印刷工業㈱、前橋市元総社町67)153,769 <0>
  宣伝事業費(遊説費、1件当たり5万円未満の支出)80,000 <0>
 調査研究費 0 <0>
 寄附・交付金(自由民主党安中支部、安中市安中3-25-13) 100,000 <0>
 その他の経費 0 <0>
支出額合計 353,769 <188,500>

************
【岩井均後援会】
政治団体の名称:岩井均後援会
政治団体の区分:その他の政治団体(資金管理団体指定)
代表者の氏名:岩井均
会計責任者の氏名:藤巻軍司
主たる事務所の所在地:安中市松井田町高梨子866 電話:027(393)2338
設立年:不詳

収入総額 97,950 <580,800>
 前年からの繰越額 37,950 <50,800>
 本年の収入額 60,000 <530,0000>
支出総額 787,925 <542,850>
翌年への繰越額 97,950 <37,950>

<収入項目別金額の内訳>
 個人の負担する党費又は会費 0 <0>
 個人からの寄附(1件当たり5万円以下の寄附) 60,000 <530,000 内訳:岩井均350,000、1件当たり5万円以下の寄附180,000>
 法人その他の団体からの寄附 0 <0>
 政治団体からの寄附 0 <50,000>
収入額合計60,000 <530,000>

<支出項目別金額の内訳>
 人件費 0 <0>
 光熱水費 0 <0>
 備品・消耗品費 0 <0>
 事務所費 0 <0>
 政治活動費(交際費・行事費) 0 <0>
 選挙関係費 0 <0>
 機関誌の発行その他の事業費 577,925 <542,850、印刷費:碓氷印刷278,250+264,600>
 調査研究費 0 <0>
 寄附・交付金 0 <0>
 その他の経費 0 <0>
支出額合計 0 <642,850>

************
【青松会】
政治団体の名称:青松(せいしょう)会
政治団体の区分:その他の政治団体(資金管理団体を含む)
代表者の氏名:岩井均
会計責任者の氏名:中島厚志
主たる事務所の所在地:安中市松井田町高梨子866 電話:027(393)2338
設立年:不詳

収入総額 0 <0>
 前年からの繰越額 0 <0>
 本年の収入額 0 <0>
支出総額 0 <0>
翌年への繰越額 0 <0>
***********

以上のように、岩井均氏が代表を務める3つの政治団体「自由民主党群馬県安中市第二支部」(平成17年までは自由民主党群馬県碓氷第一支部)と「岩井均後援会」と「松青会」(平成14年以降収支皆無)を足し合わせた合計額の変動をみてみると
平成14年110万円
平成15年45万円
平成16年53万円
平成17年56円
平成18年72万円
平成19年 200万円

■昨年は県議選があったため、政治団体からの寄附が、岩井県議が代表者を勤める安中第二支部にありました。平成15年4月の県議選のときは、群馬県興農政治連盟(農協が毎年夏になると組合員から500円ずつ集める農政カンパと称するカネが政治資金の原資)10万円、群馬県医師連盟20万円、碓氷安中医師会連盟10万円、合計40万円が、岡田市長(当時県議)が代表者の安中第一支部に寄附されましたが、今度は、安中第二支部に寄附された形になっています。東邦亜鉛安中精錬所が県議選前の3月28日に30万円を寄附していますが、金額からして本来はこれは、「お世話になっている岡田センセイへのお礼」ということでしょうが、潤沢な収入を誇る岡田市長は、県議選でいろいろ出費が嵩む岩井県議に回したものと思われます。

■岩井県議は、岡田市長と同じく中曽根系の政治家ですが、政治資金の獲得力とその方法には、雲泥の差があります。これまで、自民党碓氷第一支部の代表者だった岩井県議は、平成14年10月12日に支援者をバスで県庁視察に連れて行き13万6千円ほど支出して以降、平成18年末まで政党支部の立場では殆ど支出をせず、もっぱら自身の後援会に対して、自腹で毎年30万円から90万円を寄附して、活動資金にしてきました。

■昨年の県議選で、岡田市長の後継者となるはずの、やはり中曽根系の早川正雄候補が、新人の女性候補に敗れて、自民党の2名独占体制が崩れたため、岩井県議が代表を務める安中市第二支部には、選挙のない年でも今後は岡田市長の金脈から資金があらたに補充されてゆくのかどうか、現在は岡田市長の僅か数十分の一に過ぎない岩井県議の政治資金ですが今後岡田市長のレベルにどのくらい迫れるのかどうか、いろいろな面で注目されます。

【ひらく会情報部】


写真上:代議士でもこんな立派な事務所は持てないと言われる岡田義弘後援会所有の「牧草小屋」(1994年ごろ竣工)。こうすれば農地(水田)に選挙事務所を建てられるという手本例。「牧草小屋」として建築確認申請したが、中には空調、電気、ガス、水道が完備している。しかも土地登記簿には未登記。県議時代は久しく資産公開台帳に登録していなかったが、市長になってから突然記載したいわく付の建物。土地は実兄(故人)の息子名義だが、岡田市長のパトロンの一つの土建会社の大手組が、野殿ヒヤ坂の市道拡張工事で、大量に出た高濃度のカドミウムを含む工事残土を「タバコ銭程度」で搬入、埋土、転圧して造成したため、隣接の田んぼでは玄米中のカドミウム濃度が0.7PPMもあり稲の作付が出来ない状態だが、安中市も群馬県も岡田市長に遠慮して、知らんぷり。
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