市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

東電の毒牙から赤城と県土を守れ!…関電工の排ガス量上限値を一律2割減らした群馬県環境行政の二重基準

2016-09-27 23:57:00 | 前橋Biomass発電問題・東電福一事故・東日本大震災
■東電グループの関電工が群馬県のシンボルである上毛三山のひとつの赤城山の南麓で、あろうことか放射能の二次汚染源となる放射能汚染の間伐材や廃材を大量にチップ化して燃焼させ、非効率な発電を行い、群馬県民を再び放射の汚染の恐怖に陥れるための亡国事業に邁進していることは当会のブログで報告している通りです。このような最中、9月24日(土)に宮城公民館で関電工と地元住民とが協議する機会がありました。

 関電工からはこの事業の担当者が参加し、赤城山の自然と環境を守る会のメンバーを含む地元の住民らがいろいろ質問したところ、次のことが新たに判明しました。

**********
(1) 新しい問題点の発覚として、発電所で発生する排水(11トン毎時)を河川(例えば荒砥川)へ放出するよう自治会の石橋氏から提案があったという。ただし、この背景についての説明はなかった。

(2) 圧縮機(プレス)によるチップの脱水は端材等の未利用材だけで、間伐材は自然乾燥で圧縮機はかけないという。本当だろうか?

(3) 関電工曰く「実証実験は行う」として、計画中だという。この件は10月に向けた議論となろう。

(4) 環境アセスに関して、排ガス量の計算の際に、水分20%の減量は群馬県から指示されたもので、関電工からの提案ではないという。

(5) 遮音壁の工事日程の前倒し可否の回答は10月11日の予定だという。

(6) 飛灰2000㏃/㎏、主灰1000㏃/㎏で管理するのだと福本氏から発言あり。セシウムは気化していると思われる。本当のところが知りたいものだ。

(7) 遮音壁は基礎6m+4mの高さになる模様。これは最大の個所だというから、もし、赤城ビュータウンで2階建ての家は2階で騒音が2種の基準を超えたら、改善を要求することができることになるはず。

(8) 関電工からは、「覚書など、何らかの形で作成することを検討している」との回答あり。

(9) 関電工として、定期的な監査について、「前橋市から要請があれば受ける意向だ」という。「もし、前橋市から『監査メンバーに住民を含めるように』と要請があれば、拒まないつもりだ」としている。本当だろうか?

(10) 関電工との次回の協議は10月25日(火)13:00~15:00で、議題は①放射性物質の入出管理詳細について、②実証実験の計画と日程について、③発電所の排水処理法の詳細について(浸透方式の安全性評価を含む)の予定。
**********

■以上の中で、特に注目されるのは何といっても、(4)の「環境アセスに関して、排ガス量の計算の際に、水分20%の減量は群馬県から指示されたもので、関電工からの提案ではない」という具体的な事実関係の発言です。

 もしこのことが本当だとすると、二重基準行政、いわゆる二枚舌行政を日常化させている群馬県の本性が丸出しになったと言えます。また、特定の事業者のために便宜を図るという許しがたい暴挙ということも言えます。

 関電工が認めたこの事実の意味するところは極めて重大です。なぜなら、次の仮説が極めて真実味を伴うことになるからです。

【仮説】
平成27年1月、関電工は、排ガス量が40,000を超えてしまうことを知り、群馬県に圧力をかけ、県はアセスメント条例の運用変更を勝手に行うという暴挙に出たこと。


 この仮説が事実であるかどうかを占うべく、赤城山の自然と環境を守る会のメンバーがこれまでの経緯を振り返るとともに、群馬県環境政策課とやりとりしたメールを検証しました。

●平成27年1月
 本件事業について環境アセスメントの適応有無について協議を開始。(出典:関電工が群馬県に提出した事業計画より(平成27年6月末~7月上旬ごろ))
⇒疑問点:県条例ですでに決まっているのに、なぜ改めて協議が必要なのか?なぜ「相談」ではなく「協議」なのか?

●平成27年3月
 環境アセスメントの対象とならないことを群馬県環境政策課に確認。(出典:関電工が群馬県に提出した事業計画より(平成27年6月末~7月上旬ごろ)
⇒疑問点:運用変更の決定は3月末なのに、3月の時点でなぜ関電工は内容を知り得たのか?確認した日時はいつなのか?ちなみに、排ガス量を一律2割減オマケしてもらったことについて、関電工は「群馬県から持ち掛けられた」と証言した(平成28年9月24日)。
 
●平成27年4月1日
 群馬県環境アセスメント条例の運用変更を開始【排ガス量上限2割減を決定か?】

●平成28年3月4日
 群馬県環境政策課からのメール回答「規模要件未満であり、対象外

●平成28年3月8日
 群馬県環境政策課からのメール回答「40,000未満であり、対象外

●平成28年3月31日
 群馬県環境政策課職員らのしどろもどろ発言。
当会によるヒヤリングメモ参照:PDF ⇒ qo160331azxgnvfqb.pdf

●平成28年4月12日
 群馬県環境政策課からのメール回答「平成27年4月頃、関電工からの照会で、排ガス量42,000を知る
⇒疑問点:関電工から、平成27年1月に協議をした際には、42,000について報告を受けていたはず。だから、「平成27年4月ごろ排ガス量が42,000だと知った」というのはほんとに正しいのか?

●平成28年4月19日
 群馬県環境政策課からのメール回答「平成26年度末(H27年3月末)に運用を定めた
⇒疑問点:つまり、平成27年1月の関電工との協議の時点から、条例の運用変更は動き出したことになる。となるとますます辻褄が合わない。

●平成28年5月20日
 群馬県環境政策課からのメール回答「平成26年度末(H27年3月末)に運用を定めた

●平成28年6月3日
 群馬県環境政策課からのメール回答「全国の状況を踏まえて、2割減を決めた
⇒疑問点:長野県に確認したところ、「長野県ではそういうことは行われていない」との回答だった。群馬県は本当に全国の状況を確認したのか?極めて疑わしい。

●平成28年6月22日
 群馬県環境政策課からのメール回答「平成26年4月の閣議決定を受け、再生エネルギー導入推進の観点から県として、2割減の検討を開始した
⇒疑問点:全国の状況が無いとわかり、今度は、閣議決定に理由をすり替えている。噓つきはドロボーの始まりではないのか?

●平成28年7月19日
 群馬県環境政策課からのメール回答「社会情勢を踏まえて県として定めた
⇒疑問点:二転三転する群馬県からの回答内容。今度は、社会情勢を説明するが、水分量をオマケするような社会情勢は見当たらず、逆に規制を強めるのが現在の社会情勢である。一体どんな社会情勢なのか、県からは説明がないまま現在に至る。

■県民の皆さん。群馬県の環境行政はこのようにブレまくっており、何を基準に判断しているのか、全くわかりません。どうやら大企業や政治家の口利きがあれば、環境基準はいかほどにでも特例として修正が効くのが群馬県環境行政の特徴のようです。

 これでは県民の安全・安心な生活環境は保全できません。群馬県は直ちに、関電工による前橋バイオマス発電事業に環境アセスを適用し、きちんとアセスメント手続きが済むまでは工事着工を差止めなければならないはずです。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

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政務活動費問題で例年に増して盛り上がった第23回全国市民オンブズマン香川大会参加報告

2016-09-27 00:04:00 | オンブズマン活動
■当会が所属する全国市民オンブズマン連絡会議が年1回開催する全国大会が9月23~24日の2日間にわたって、香川県高松市のサンポートホール高松5・6階を会場に開催されました。当会からは代表が参加し、初日の午後4時過ぎに各地報告の7番手としてパワーポイントを使って発表しました。また、2日目の分科会では「町内会」をテーマとした会議に参加し、ここでも群馬県の町内会・自治会に関する問題事例について発表しました。

会場のサンポートホール高松。JR高松駅の目の前にある。


JR高松駅。

5階の会場入口。

基調報告。


香川県知事と高松市長からの祝電披露。

 今回の香川県で開催された全国大会では、当初からメインテーマとして政務活動費を取り上げており、大会のロゴも「ふぅが悪いで、政務活動費!」と決めてありました。この背景には、昨年の兵庫県神戸市で開催された全国大会で、号泣議員で名を馳せた地元兵庫県議会の元議員による政務活動費の騙し取り事件が話題となり、今大会もこの問題を大きく取り上げる予定だったからです。


政務活動費の問題点をわかりやすく紹介した恒例の寸劇。

 そして、今年の7月6日に政務活動費約913万円をだまし取ったとして詐欺と虚偽有印公文書作成・同行使罪に問われた元兵庫県議の・野々村竜太郎被告(49)に対し、神戸地裁(佐茂剛裁判長)が懲役3年、執行猶予4年(求刑・懲役3年)の有罪判決を言い渡したことはマスコミで大きくとりあげられました。

 ところが、9月に入り富山市議会で政務活動費を巡る不正受給問題が次々に明るみに出て辞職する議員が相次ぎ、さらに火の粉は富山県議会にも飛び火し、さらには山形県議会でも政務活動費の不正受給が明らかになったことから、さらにこの問題が大きくクローズアップされました。その最中に今回の全国大会の開催されたため、我々オンブズマンはもとより、マスコミや一般市民にも大きな関心を呼んだため、自由参加の市民も多く、例年にも増して厚い討議が2日間にわたり繰り広げられたのでした。

■当会は、初日の全国各地からの活動報告として、パワーポイントを使って、「高崎市授産施設内部告発者つぶし」と題して約8分間にわたり、大勢の参加者を前に発表しました。
※PPT「高崎市授産施設内部告発者つぶし」:PDF ⇒ sy.pdf

 また、2日目の分科会では「町内会」を扱った会議に参加し、大阪市、福岡県大野城市、福岡県春日市、滋賀県らのオンブズマンとともに群馬県内各地の自治会を巡る不正会計問題について発表しました。
※各分科会の紹介文: PDF ⇒ 2016s.pdf
※町内会分科会のレジメ: PDF ⇒ 20160927062601lw.pdf
※福岡県大野城町からの報告: PDF ⇒ 20160927062952ss.pdf
※福岡県春日市からの報告: PDF ⇒ 20160927063009sts.pdf


町内会問題分科会の座長の豊永弁護士(大阪)。

 さらに24日の午後6時半から隣のタワー棟29階で開催された懇親会でも、群馬県として挨拶をしました。例年、全国大会で顔なじみの各地のメンバーのほかに、高崎市の問題を扱った各地報告のためか、高崎経済大学OBで大阪市の市民オンブズマンのメンバーをしている公認会計士のかたや、下関市の障碍者虐待事件の問題に取り組んでいた山口県の市民オンブズマンのメンバーをしている臨床心理士のかたをはじめ、滋賀県の市民オンブズマンの皆さんからは滋賀湖畔に不法投棄された放射能汚染木材チップの撤去先である群馬県からのオンブズマンに面談したいということで大挙挨拶に来られて行政の情報秘匿体質の共通性について話が盛り上がりました。

 また午後の各地報告で当会が発表した障碍者虐待内部告発者つぶしについては、ユニークなテーマであり、どこでも起こり得る問題だとして、連絡会議のコーディネーターからも好評だったとのコメントをもらいました。



タワー棟29階からみた高松港と高松市街の夜景。

懇親会。

 市民オンブズマン全国大会は、今回で23回目ですが、1994年に第1回大会が仙台で開かれて以来、名古屋、京都、福岡、大阪(高石)、神奈川、東京、京都、栃木(宇都宮)、川崎、北海道(函館)、大分(別府)、福岡、山形、千葉、岡山、富山、長野(松本)、青森(弘前)、京都、岩手(盛岡)、神戸、香川(高松)とほぼ毎年開催されてきました。関東地方では、埼玉、茨城そして群馬県が未開催ですが、近い将来、ぜひ群馬県で全国大会が開催できるように、さらに精進してまいりたいと思います。


大会決議文の読み上げ。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

※参考情報1:第23回全国市民オンブズマン香川大会の開催情報
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第23回全国市民オンブズマン香川大会は、2016/9/24(土)午後-25(日)午前にサンポートホール高松で開催し、250名が参加しました。
テーマ:ふぅがわるいで、政務活動費!

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第23回全国市民オンブズマン香川大会 大会宣言を採択して終了
 全国市民オンブズマン連絡会議は16/9/24-25に香川県高松市で第23回全国市民オンブズマン香川大会を開催し250名が参加し、大会宣言ならびに政務活動費領収書等web公開を求める決議を採択して終了しました。
・大会宣言
 http://www.ombudsman.jp/taikai/2016sengen.pdf
・政務活動費領収書web公開を求める決議
http://www.ombudsman.jp/seimu/seimu160925.pdf
 また、政務活動費分科会から、全国一斉に政務活動費領収書等のweb公開を求める申し入れを行うことが提案され、今後具体的日程を検討することが確認されました。
 以下5つの分科会はいずれも会場が満員になり、活発に議論がなされました。
・政務活動費分科会
・説明責任分科会
・町内会分科会
・情報公開審査会分科会
・原発とカネ分科会
 なお、大会資料集(2000円)については若干余っております。ご入り用の方は、以下フォームもしくはFAXにてお申し込み下さい。
・チラシ・申込書PDF http://www.ombudsman.jp/houkatsu/2016kagawa.pdf
・申し込みフォーム  https://ssl.form-mailer.jp/fms/b9407c6c375139
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16/9/23(金)第23回全国市民オンブズマン香川大会 調査結果発表
 全国市民オンブズマン連絡会議は、16/9/23に香川県庁で記者会見を行い、以下資料を発表しました。
 16/9/24(土)-25(日)サンポートホール高松で開催する第23回全国市民オンブズマン香川大会で議論いたします。当日参加可。
・政務活動費開示度・執行率 全国調査(16/9/23版)【概要】(4枚)
http://www.ombudsman.jp/seimu/seimu2016-1.pdf
※9/23 17:00訂正 概要1ページ目23行目 不祥事があった議会(兵庫・高知)は、(兵庫県・徳島県)の誤りでした。お詫びして訂正いたします。
政務活動費開示度・執行率 全国調査(16/9/20版)(22枚)
http://www.ombudsman.jp/seimu/seimu2016-2.pdf
政務活動費開示度・執行率 都道府県・政令市・中核市ごと並び替え(16/9/20版)(6枚)
http://www.ombudsman.jp/seimu/seimu2016-3.pdf
領収書の原本を議会事務局に提出する議会(平成28 年度)(1枚)
http://www.ombudsman.jp/seimu/seimu2016-7.pdf
・政務活動費 意見交換会費アンケート【概要】(2枚)
http://www.ombudsman.jp/seimu/seimu2016-4.pdf
政務活動費 意見交換会費アンケート(14枚)
http://www.ombudsman.jp/seimu/seimu2016-5.pdf
・政務活動費 分科会基調報告書(4枚)
 http://www.ombudsman.jp/seimu/seimu2016-6.pdf
・「口利き記録制度」調査【概要】(7枚)
http://www.ombudsman.jp/taikai/kuchi2016-1.pdf
「口利き記録制度」調査(16枚)
http://www.ombudsman.jp/taikai/kuchi2016-2.pdf
・自治体電力調査(16/9/22版)【概要】(2枚)
http://www.ombudsman.jp/nuclear/denki2016-1.pdf
自治体電力調査(16/9/22版)(19枚)
http://www.ombudsman.jp/nuclear/denki2016-2.pdf
・自治体入札分析【概要】(3枚)
http://www.ombudsman.jp/dangou/dangou2016-1.pdf
・自治体入札分析(27枚)
http://www.ombudsman.jp/dangou/dangou2016-2.pdf
 包括外部監査の通信簿は現在発送中です(大会資料集は9月下旬以降)。冊子に同封する振込用紙でお振り込みいただくか、銀行口座にお振り込みください。
**********
日程:2016年9月24日(土)13時~18時 (懇親会)18時半~20時
      9月25日(日) 9時~12時
会場:サンポートホール高松 5F 第2小ホール

    http://www.sunport-hall.jp/access/
参加費:5000円(資料代込) 懇親会費5000円
学生参加費:無料(資料なし)
参加申し込み・お問い合わせ
■問い合わせ・申し込み先 第23回全国市民オンブズマン香川大会現地実行委員会
電話/Fax 087-813-0715 090-3788-4746(植田)
e-mail ombuds.kagawa@gmail.com
https://ombuds-kagawa.localinfo.jp/
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プログラム(16/9/25現在)
9月24日(土)
  13:00      開会+実行委員会挨拶
  13:05~13:15  基調報告
  13:15~13:35  全国政務活動費調査報告
  13:35~13:55  政務活動費「意見交換会費」アンケート結果
  13:55~14:15  口利き記録アンケートまとめ
  14:15~14:35  「秘密保護法とビートルズ」情報公開の現状+共謀罪制定過程情報公開
  14:35~15:05  森田明氏講演 「これでわかる 国の情報公開審査会の活用法」
  15:05~15:20  休憩
  15:20~15:40 政務活動費寸劇「領収書1枚 怪我一生」
  15:40~17:30  各地報告
          ・富山 政務活動費問題の現状
          ・仙台 議員派遣ニュージーランド・ベトナム視察
          ・八ツ場ダム訴訟報告
          ・かながわ 横浜市監査請求却下 門前払いは違法
          ・大阪 文書件名簿公開
          ・栃木 エコシティ宇都宮補助金訴訟
          ・群馬 高崎市授産施設内部告発者つぶし
          ・千葉 野田市高齢者情報 警察提供阻止
          ・おおいた 大分県警別府署野党施設監視カメラ設置
  17:35~17:40  地方自治法改正について
  17:40~17:55  包括外部監査の通信簿表彰スピーチ
  17:55~18:00  分科会宣伝、事務連絡
  18:30~20:00  懇親会(スーツァンレストラン陳)
9月25日(日)
  8:50      会場設営
  9:30~11:20   分科会 (6階)
          分科会案内(PDF ⇒ )
           政務活動費・説明責任・町内会・情報公開審査会・原発とカネ
  11:30~11:35  落札率調査、電力購入・売却調査(5階 第2小ホール)
  11:35~12:00  大会宣言、決議
  12:00~     撤収

※参考情報2:マスコミ報道記事
**********毎日新聞2016年9月23日 22時42分(最終更新 9月23日 22時42分)
富山市議会
政活費「返納するな。増額提案できない」

 「一度支給された金は使い切ってしまおう」。政務活動費を巡る不正が相次いだ富山市議会のそんな体質が、全国市民オンブズマン連絡会議の調査で浮かび上がった。一方、政活費については、領収書のインターネット公開などで、執行率が低下している議会もある。透明性の向上と厳しいチェック体制が不正防止のかぎになりそうだ。
 「(政活費を)返納するな。使い切ってくれないと(議員報酬の)増額提案ができない」。8月末、不正請求を認めて市議を辞職した自民会派の中川勇元会長は、未使用の政活費を過去に返還した共産の市議にこう語ったという。公金への意識の低さが不正請求による使い切りにつながったとみられる。
 2015年度の執行率が、最低の46.4%だったのは函館市議会。政務活動費(当時は政務調査費)の一部支出を違法と判断した10年9月の札幌高裁判決や市民からの陳情を受け、11年6月に領収書などを全国で初めてネット上で公開した。以降は「議員の意識の高まりと透明性の向上で、執行率は年々低下している」(市議会事務局)。
 同連絡会議によると、ほかに兵庫県や西宮市、大津市など8議会が領収書をネット上で公開し、大阪府や愛知県、鳥取県など13議会がデータをCDなどで交付しており、比較的執行率が低い議会が多い。
 「号泣会見」で注目され、詐欺罪に問われた野々村竜太郎・元兵庫県議が所属した兵庫県議会は15年度は66.4%。野々村氏の問題発覚前の13年度は87.8%、発覚した14年度は76.8%で、低下が続いている。
 富山市議会は情報公開請求すれば、支出報告書や領収書のコピー(1枚10円)が受け取れるが、ネット公開については、市議会内の「議会改革検討調査会」の検討事項に上がっただけで、「議論に入る前に今回の問題が発生した」(市議会事務局)という。
 ネット公開による透明性の向上に加え、同連絡会議事務局長の新海聡弁護士は「政活費を補助金と同じ扱いにし、事前に積算根拠を出させて第三者のチェックを受けたものだけを支給すべきだ」としている。【木下訓明、岩崎邦宏】

**********読売新聞2016年09月24日
県議政活費 執行率92.7% 
◇オンブズ連絡会議 「意見交換会」問題視 昨年度
 全国市民オンブズマン連絡会議が23日、高松市で発表した政務活動費に関する調査結果。2015年度、交付総額に対する使用割合を示す執行率は、県議会で92・7%、高松市議会では87・1%。全国平均(86・6%)よりも高い水準となった。また「意見交換会」への参加費名目で毎年多額の政活費が使われているとして、問題視された。
 同会議によると、「意見交換会」は領収書を発行しているのが町内会や個人だったり、件数が多かったりすることから、実態が疑われている。県議会では13年度、26県議が2400件の「意見交換会」に出席し、政活費から計約1700万円が支出されたという。
 こうした支出の是非などを問うアンケートを実施したが、回答した県議は41人のうち7人にとどまった。回答した県議からも「使わないと経済的にやっていけない」という意味のコメントがあった。
 新海聡事務局長は「政活費を『第2の報酬』とする意識が根強い。富山市議会のような問題は、どこででも起こり得る」と訴えた。

 「第23回全国市民オンブズマン香川大会」は24、25両日、高松市のサンポートホール高松で開かれる。2日間の参加費は一般1000円、学生は無料。問い合わせは現地実行委(090・3788・4746)。

**********NHK News Web 2016年9月24日 17時50分
市民オンブズマン全国大会 政務活動費支出先すべて公開を

 政務活動費の不正が相次いで明らかになる中、市民オンブズマンの全国大会が開かれ、不正を防止するため、各議会に活動費の支出先をすべて公開するよう求めていく方針を確認しました。
 市民オンブズマンの全国大会は24日から高松市で始まりました。
 この中で、去年支給された全国の主要な114議会の政務活動費を調べた結果、不正が相次ぎ、9人の議員が辞職した富山市議会では支給額の全額を使いきっていたほか、10の議会が95%以上を使っていたことが報告されました。
 市民オンブズ富山の代表は問題の背景について、「会派による支出の管理が甘く、政務活動費の意義について真剣な検討が行われてこなかった」と報告しました。
 一方、各議会の情報公開の状況について調べたところ、半数以上の61の議会が支出先が個人名の場合は名前を公表していないことがわかったということです。大会では今後、個人名を含めて支出先を全面的に公開するよう各議会に求めていく方針を確認しました。
 全国市民オンブズマン連絡会議の新海聡事務局長は「一連の不正で、政務活動費を第2の給与だと考える意識が根強いことがわかった。不正な支出を減らすために今後も支出の公開を求め、監視活動を続けたい」と話しています。

**********共同通信2016年9月24日 19:15
高松でオンブズマン全国大会
「政活費資料全て公開を」

 全国市民オンブズマン連絡会議(名古屋市)は24日、全国大会を高松市で開催した。児嶋研二代表幹事は地方議会の2015年度の政務活動費の調査結果に関し、使用率が前年度からやや減少した一方、情報公開が依然として不十分だと訴えた。不正が相次ぐ富山市の地元団体も「政活費の支給方法を変え、関連資料を全て公開する必要がある」と強調した。
 児嶋代表幹事は基調講演で、都道府県と政令指定都市、中核市を対象に実施した調査の結果、領収書のインターネット公開や安価なCD提供などを実施している議会が2割弱にとどまったなどと紹介した。

**********毎日新聞2016年9月25日 地方版
全国オンブズ大会
富山市不正に「特異性」 政活費問題など報告 /香川


富山市議会の政務活動費の不正支出問題を報告する青島代表理事=高松市内で、待鳥航志撮影
 第23回全国市民オンブズマン香川大会が24日、高松市で始まった。政務活動費を巡る不正が相次いでいる富山市議会など各地の現状を地元のオンブズマンが報告し、全国から集まった約250人が耳を傾けた。25日まで。【岩崎邦宏、待鳥航志】
 富山市議会の不正について、「市民オンブズ富山」代表理事の青島明生弁護士は、問題の背景に政活費の前渡しや支出基準の緩さに加え、「大会派の自民だけで全てを決められる富山市議会の特異性があった」と指摘。「議会のあり方や政活費について真剣に検討せず、議員は市民を甘く見ていた」と述べた。
 また、市政報告会に政活費を充てることを問題視し、「市政報告会のほとんどが本来は自費で賄うべき後援会活動だ。現職議員が政活費を後援会活動に使うことは許されない」と批判した。
 一方、「おおいた市民オンブズマン」の永井敬三理事長は、今夏の参院選の際に大分県警別府署員が候補者の拠点施設にビデオカメラを設置した事件を報告。同団体は事件発覚後、県警にカメラ設置目的、関係する決裁・命令文書などについて情報公開請求を行ったという。永井理事長は「基本的人権に関わるような重要な問題が含まれている。粘り強く追及していきたい」と話した。
 同大会が県内で開かれるのは初めて。「市民オンブズ香川」代表の植田真紀高松市議は冒頭、「政活費の問題を取り上げると議員から『重箱の隅をつつくな』と批判を受けるが、重箱そのものだ。議員の公金意識を問うことは議員の仕事が何かを問うことだ」と話した。

**********中日新聞2016年9月25日 19時35分
政務活動費のネット公開促進を オンブズマン全国大会で宣言採択
 高松市で24日から開かれていた全国市民オンブズマン連絡会議(名古屋市)の全国大会は25日、政務活動費に関するインターネットでの情報公開を一層促進するよう地方議会に求める宣言を採択、閉幕した。情報公開請求者名などが議員側に伝わる事例が各地で相次いでいることを踏まえ「表現の自由や民主主義の危機に対抗する」との一文も盛り込まれた。
 この日は分科会で政活費問題を取り上げ、支出の適正化に向けた対策などについて討議。参加者からは「条例を改正し、前払い方式を見直すべきだ」「活動の報告書を充実させる必要がある」などの意見が出た。
(共同)

全国市民オンブズマン連絡会議の全国大会で開かれた、政活費問題について討議する分科会=25日、高松市

**********日経 2016年9月25日 22:56
政務費、ネット公開促進を オンブズ全国大会が宣言
 高松市で24日から開かれていた全国市民オンブズマン連絡会議(名古屋市)の全国大会は25日、政務活動費に関するインターネットでの情報公開を一層促進するよう地方議会に求める宣言を採択、閉幕した。情報公開請求者名などが議員側に伝わる事例が各地で相次いでいることを踏まえ「表現の自由や民主主義の危機に対抗する」との一文も盛り込まれた。
 この日は分科会で政務費問題を取り上げ、支出の適正化に向けた対策などについて討議。参加者からは「条例を改正し、前払い方式を見直すべきだ」「活動の報告書を充実させる必要がある」などの意見が出た。領収書などのネット公開や電子データの提供を各地方議会に促す方針を確認した。
 実行委員会によると、大会には2日間で延べ約450人が参加した。〔共同〕

**********毎日新聞2016年9月26日 地方版
全国オンブズ大会
香川大会閉幕 「政活費、ネット公開を」 114議会に要望へ 住民チェック「不正の抑止力に」 /香川


全国市民オブズマン香川大会で大会宣言を読み上げる参加者=高松市で、岩崎邦宏撮影
 高松市で開かれていた第23回全国市民オンブズマン香川大会は2日目の25日、政務活動費についてインターネットによる一層の情報公開を求めるなど4項目の大会宣言をして閉幕した。大会を主催した全国市民オンブズマン連絡会議(事務局・名古屋市)は、少なくとも全国の都道府県と政令市・中核市の計114議会に対し、政活費の領収書などをネット上で公開するよう要望する方針を決めた。【岩崎邦宏】
 連絡会議は全国の市民オンブズマンに要望の協力を呼びかける方針。連絡会議の調査によると、領収書をネット上で公開しているのは114議会のうち9議会にとどまっており、代表幹事の土橋実弁護士は「全ての住民が税金の使われ方をネット上でチェックできる体制の確立を求める」と話した。
 大会宣言に先立ち、五つの分科会で議論が行われた。政活費の分科会では、富山市議会などで明らかになった領収書の偽造問題について、「市民オンブズ富山」代表理事の青島明生弁護士は「領収書の裏を取る作業は全国のオンブズマンがどんどんやってほしい。それが議員側に伝われば不正の抑止力になる」と話した。
 また、政活費を使った海外視察などについて、「自治体の事務との関連や視察の成果まで書かせるなど報告書を充実させれば、今のようなめちゃくちゃな使い方を防げる」と指摘した。
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※参考情報3:配布資料
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201609241_kagawa_mokuji_p0.pdf
201609242_kagawa_zentaihoukoku_seimukatudouhi_p155.pdf
201609243_kagawa_zentaihoukoku_kuchikiki_himituhogohou_p5694.pdf
201609244_kagawa_zentaihoukoku_jouhoukoukaisinsakai_bunkakaisiryo_p95110.pdf
201609245_kagawa_houkoku_jouhoukoukaisiminnsenter_p111137.pdf
201609246_kagawa_houkoku_setumeisekininbunkakai_p37161.pdf
201609247_kagawa_houkoku_chounaikaibunkakai_genpatutokanebunkakai_p162170.pdf
201609248_kagawa_houkoku_siryouhen_2015nyuusatu_jichitaidenryoku_hjoukatugaibukansa_p171232.pdf
201609249_kagawa_houkoku_siryouhen_chiikikatudouhoukoku_p233255.pdf
2016092410_kagawa_houkoku_siryouhen_chiikikatudouhoukoku_p256266.pdf
2016092411_kagawa_houkoku_siryouhen_chiikikatudouhoukoku_p267274.pdf
2016092412_chiikikatudouhoukoku_mokuji.pdf
2016092413_chiikikatudouhoukoku_p283291.pdf
2016092414_chiikikatudouhoukoku_p292297.pdf
2016092415_chiikikatudouhoukoku_p298319.pdf
2016092416_chiikikatudouhoukoku_p320322.pdf
2016092417_chiikikatudouhoukoku_p323323.pdf
2016092418_chiikikatudouhoukoku_p324324.pdf
2016092419_chiikikatudouhoukoku_p325325.pdf
2016092420_chiikikatudouhoukoku_p326331.pdf
2016092421_chiikikatudouhoukoku_p332336.pdf
2016092422_chiikikatudouhoukoku_p337349.pdf
2016092423_chiikikatudouhoukoku_p350360.pdf
2016092424_chiikikatudouhoukoku_p361378.pdf
2016092425_chiikikatudouhoukoku_p379419.pdf
2016092426_chiikikatudouhoukoku_p420430.pdf
2016092427_chiikikatudouhoukoku_p431435.pdf
2016092428_chiikikatudouhoukoku_p436440.pdf
2016092429_chiikikatudouhoukoku_p441455.pdf
2016092430_chiikikatudouhoukoku_p456478.pdf
2016092431_chiikikatudouhoukoku_p479483.pdf
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