市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

4週間後に迫った安中市長選に79歳の前市長が出馬声明

2018-03-11 23:13:00 | 安中市長選挙
■4年に一度の市長選があと4週間後に迫った安中市。先日行われた立候補予定者説明会には、4陣営が出席しましたが、すでに出馬表明をしている現市長の茂木英子氏について、一昨年来、市内をくまなく戸別訪問してきた前市長の岡田義弘氏が、3月8日に高崎市役所の記者クラブで出馬会見をしました。
**********上毛新聞2018/03/07
ともに選挙戦の公算 来月告示の安中 みどり市長選

(左から)岡田義弘氏、茂木英子氏




(左から)関有司氏、須藤昭男氏
 任期満了に伴い4月8日に告示される群馬県内の首長選で、安中市長選に前市長の岡田義弘氏(79)=同市野殿=が、みどり市長選に建設・不動産会社社長の関有司氏(58)=桐生市広沢町=が出馬する意向であることが6日、分かった。両氏は近く記者会見して正式に出馬を表明する見通し。安中市長選は現職の茂木英子氏(58)=同市野殿、みどり市長選は県議の須藤昭男氏(57)=同市笠懸町阿左美=が立候補する意向を表明しており、選挙戦となる公算が大きくなった。
 2月28日に行われた安中市の立候補予定者説明会には、茂木、岡田両氏の陣営のほかに2陣営が出席した。みどり市の説明会には須藤氏、関氏の両陣営のほか、候補者擁立を検討している1陣営が出席した。

**********毎日新聞2018年3月9日 地方版
安中市長選 元市長の岡田氏出馬へ /群馬
 任期満了に伴う安中市長選(4月8日告示、15日投開票)で、元市長の岡田義弘氏(79)が8日、出馬を表明した。岡田氏は会見で、「今の市政にスピードが感じられない。厳しい環境にある市財政を、何としても破綻させないために出馬を決意した」と語った。岡田氏は市議、県議を経て、2006年の旧安中市と松井田町の合併に伴う市長選で初当選、3選を目指した14年の市長選で落選した。
 同市長選は、現職の茂木英子氏(58)が再選を目指し立候補を表明している。【増田勝彦】

**********産経2018.3.9 07:08
安中市長選に岡田氏が出馬表明
 任期満了に伴う安中市長選(4月15日投開票)で、前市長の岡田義弘氏(79)が8日会見し、出馬の意向を表明した。
 岡田氏は3選を目指した前回市長選で、茂木英子氏(58)に3789票及ばず涙をのんだ。
 雪辱戦となるチャレンジに、「安中市の財政は厳しい環境にあり、専門家は5年後には破綻すると指摘している。そうした動きを止めるため(立候補を)決意した」などと語った。
 政党関係への支援要請などは行わず、無所属での立候補をする考え。
 同市長選をめぐっては、すでに現職の茂木氏が再選を目指して出馬の意向を表明。他にも立候補を目指す動きもあり、因縁の対決となるとともに、激しい舌戦が繰り広げられる公算が大きくなっている。

**********上毛新聞2018年3月9日社会面P28
安中市長選出馬 岡田氏が正式表明
 任期満了に伴う安中市長選(4月8日公示、15日投開票)で、出馬の意向を示していた前市長の岡田義弘氏(79)=同市野殿=は8日、高崎市役所で記者会見し、正式に立候補を表明した、
 岡田氏は市の財政状況を課題に挙げ、「このままでは財政破綻してしまう。何とか止めてほしい、という声を受けた」と述べた。公約は告示日に発表するとしながらも、公立碓氷病院の医師確保に力を入れることや、市民との対話を重視するなどの方針を示した。無所蔵で立候補する。
 市長選を巡っては、現職の茂木英子氏(58)=同=が再選を目指して立候補する意向を表明している。
**********

■出馬会見で岡田義弘氏は、「公約は公示日に発表する」と述べましたが、すでに2018年1月4日の新聞折り込みチラシなどで公約らしきことをいくつか表明しています。
〇2018年1月6日:1月4日朝安中市内全戸に新聞折り込みされたチラシから見える岡田義弘前市長の捲土重来に向けた思惑
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2521.html#readmore

 とりわけ碓氷病院の改革をイの一番に挙げています。財政悪化の大きな要因としていますが、当会が指摘している30代の理学療法士職員による診療記録や有休取得の虚偽申告による診療報酬不正請求などを、事務部長ら病院幹部らが揉み消そうとした事件には触れていません。4年前までは自ら8年間もの間、病院人事など、深く運営に関与してきた立場は、忘れたかのようです。

 さらに安中市の財政悪化を嘆いていますが、合併後8年間の市政の舵取りをしてきた自らの責任は、この4年間で忘れたかのようです。

 しかも、毎年クリスマスに群馬銀行に対して和解金を103年ローンとして2000万円を支払っている原因となった安中市土地開発公社を巡る巨額詐欺横領事件では、ご自身が理事や監事として、単独犯とされた元職員タゴが作ったインチキな決算報告の中身を見ないまま押印した説明責任についても、事件発覚後23年後の今でも全く果たしていません。

 ■一方、現職市長の茂木英子氏は、既に後援会名義でダイレクトメールを配布し始めました。3月3日には当会にも届いています。







■新聞でも報じられているように、今後、舌戦が繰り広げられることでしょうが、「舌禍」に至らないように、慎重に監視してまいりたいと思います。

【ひらく会情報部】

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みどり市大間々町13区不正会計問題で石原市長がオンブズマンの区長委嘱状撤回要請にまたもや無責任回答

2018-03-11 18:58:00 | オンブズマン活動

■みどり市大間々町13区の公民館建設を巡る様々な不正会計を行っていた区長らに対して、みどり市の石原条市長は、未だに区長の委嘱状を交付し続けています。自治体を巡るこうした不祥事が各地で発生していますが、自治体はそれを取り締まるどころか、「区長は住民が選出したのであり、市はそれを追認しているだけ」という詭弁を頻繁に持ち出します。みどり市では、オンブズマンのみどり市支部長ら会員が、石原市長に、この問題について粘り強く運動を展開しています。しかし石原市長は当会の要請書に対してことごとくノーコメントを決め込んでいます。そこで、2月26日に再々度、不正会計の責任を問うべく、13区区長への委嘱状交付を撤回するようみどり市長あてに要請しました。

 この問題については、次のブログをご覧ください。
〇2012年10月15日:大間々町13区の公民館建設不正経理を巡る区長と住民らとの訴訟結果に頬かむりを決め込むみどり市市長
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/871.html#readmore
〇2013年4月25日:みどり市大間々町13区を巡る不正会計問題について、オンブズマンが石原市長に最終確認状を提出
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1007.html#readmore
〇2018年1月5日:みどり市大間々町13区不正会計問題で地元オンブズマンが石原市長に区長委嘱状撤回の申入れ
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2531.html#readmore
〇2018年1月25日:みどり市大間々町13区不正会計問題で地元オンブズマンが市長に再度区長委嘱状撤回を申入れ
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2542.html#readmore

 なお、この問題については、今年1月にみどり市支部を立ち上げた支部長らとともに、3月2日(土)午後3時からみどり市大間々町13区の集会所において、現13区区長と約30分間にわたる話し合いを行いました。

 その結果、不正会計に揺れてきた13区を率いてきた区長は今年度限りで引退し、さらに不正会計の発生を許した会計監査担当など、長年にわたり同一の役職に携わってきたほかの役員らについても、一緒に身を引かせることを当会に約束しました。
〇2018年3月7日:みどり市大間々町13区不正会計問題で13区区長が地元オンブズマンに引退を表明
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2579.html

■再々度の緊急要請書の内容は次の通りです。

**********
                          平成30年2月26日
みどり市
市長 石原 条  様
                     市民オンブズマン群馬
                     みどり市支部長 岡田三郎

 件名:大間々町13区長への委嘱状撤回に関する再度の緊急要請について

 このことについて、当会の平成30年1月15日付申入書に対して、貴殿から平成30年1月25日付総第122号で当会あて回答書を受け取りました。この中で、貴殿は「区長の委嘱に当たっては、平成30年1月4日付け総第117号で回答したとおり、その区域内の住民が推薦した者を委嘱することとしている」旨の見解を示されました。
 このことについて、あらためて次の事項について緊急に措置の実行を要請いたします。

(1)みどり市区制設置規則に基づく罷免権の行使について
 ご承知のとおり、川島区長が地元住民3名を相手取り、名誉棄損と損害賠償請求の民事訴訟を提起しましたが、前橋地方裁判所桐生支部では、「不適切(=不正)会計の存在」を前提に和解条項が示されました。このことから、みどり市区制設置規則の規定により公務員として貴殿が委嘱した川島区長の為した行状は、常識的には懲戒処分に値するはずです。
 しかし、職責として罷免権を有するはずの貴殿は、和解条項が示された後、7年間、いまだに処分を怠り、川島区長に対して毎年委嘱状を交付し続けております。
 貴殿のこの不作為は、当然、公務員職権濫用罪に相当するのではないでしょうか。

(2)村八分による人権侵害について
 また、当会の平成29年12月25日付の申入書の「1.職権濫用」の(4)では、次の指摘をさせていただきました。
「また、貴殿が区長として委嘱した13区の川島孝は、不正会計を追及した13区の区民らを名誉棄損で訴えましたが、逆に不正会計が裁判所に認められてしまい、区民らとの和解を余儀なくされました。それを根に持った川島孝は、訴えた区民らからの区費徴収を拒否し、「区費を支払ってもらっていない」と勝手に難癖をつけて、市の行政情報の書かれた配布物を届けさせなくするなど、村八分的な仕打ちをすることで、特定の住民・市民の権利利益を侵害する行為を続けています。にもかかわらず、貴殿は13区の区長の川島孝を罷免するどころか、引続き区長を委嘱し続けて現在に至っています。」
 このことについて、貴殿の回答書では依然として見解が示されていませんが、問題として認識されていないという意味でしょうか。
 「村八分」については、裁判所の判例でも人権侵害である旨の判断が多数出されており、これを貴殿が正しい解釈をすることなく放置するのだとすれば、貴殿のこの不作為についても、公務員職権濫用罪に相当するのではないでしょうか。

(3)不適切(=不正)会計に対する貴殿の認識について
 大間々町13区の集会所の建設を巡り、不正会計が行われたにもかかわらずに、領収書も出せない状況が放置されています。貴殿には公金の適切な管理を区長に指導する責務があるはずですが、これについても、職務怠慢のような解釈を持ち得ていないのでしょうか。もしそうであるならば、貴殿は公金を特定の者に私物化させていることになるのではないでしょうか。大間々町13区の集会所の建設には、みどり市(当時の大間々町)から助成金1800万円(注:このほか、区民からの積立金が2200万円、国からの補助金1500万円を含めると集会所の建設原資は5500万円に上る)が支給されています。川島区長から、それについてのきちんとした報告が為されないまま、既に10数年間、川島区長に対して報酬を支給し続けていることは、これも公務員職権濫用と職務怠慢に相当するのではないでしょうか。
 これを認識しないとなると、貴殿そのものが公金を私物化していることになるのではないでしょうか。

(4)虚偽公文書作成等の罪について
 大間々町13区において不正会計が行われていた事実に対する貴殿の認識として、平成30年1月25日付回答書で、依然として「違法として解釈していない」とすることは、ウソの回答書(=行政文書、すなわち公文書)を交付したことを意味するのではないでしょうか。
 10数年間にわたり長期に私たち大間々町13区の区民に対して、こうした認識を文書で示してきたとなれば、私たちを「騙した」といっても過言ではないと思います。
 こうした行政としてあるまじき解釈は、当会の申入書で指摘させていただいたとおり、虚偽公文書作成等の罪に該当するのではないでしょうか。この罪は刑法第156条に定めがあるもので、公務員の職権を利用して違法に事実と異なる公文書を作成しそれに基づく誤った権利利益を得る行為をさせる行為等は処罰されなければなりません。
 よってあらためてここに、貴殿においては、13区区長である川島孝を罷免する義務があり、早急にその義務を行使する責務があることを確認し、速やかにそれを実行することを申し入れます。

(5)平成14年度の市の歳出(一般)と13区の会計報告及び倉沢建設への振込記録との間の金額の食い違いについて
 添付資料をご覧ください。
 平成14年度の市の歳出(一般)の「18.負担金補助及び交付金」の備考欄に「地域集会所建設補修補助金18,800,000円」と明記されています。
 一方、平成14年度会計報告をみると「建設資金I」として「予算額:18,000円、適用:町補助金」との記載があります。また、第16号証では、「平成15年4月15日、摘要:(群銀)区長(群信用)→倉沢へ振込、支払金額:18,000,000」と記載されています。
 市から13区長に1880万円が支払われているにもかかわらず、区長から倉沢建設には1800万円が支払われ、会計報告にも1800万円しか計上されていません。
 この食い違いは不正会計を示すものではありませんか。速やかに貴殿の見解をご教示願います。

 なお、上記5つの項目の申し入れについては、貴殿から、平成30年1月26日(金)限りで、各項目について文書による回答をあらためて賜れれば幸いです。
 回答いただける場合は、次の宛先にFAXにてお願いします。
    〒371-0801群馬県前橋市文京町一丁目15-10
      市民オンブズマン群馬事務局長 鈴木 庸
      TEL:027-224-8567 FAX:027-224-6624

 最後にもう一度申し上げたいことがございます。
 本状に対する貴殿からの回答が、前回、前々回と同じく「本件については、みどり市長である私には一切関係ない」という趣旨の内容を繰り返すのみである場合、当会としてぜひみどり市長である貴殿に直接お目にかかり、本件によって大間々町13区の区民の皆さんが直面している問題点や真実の実態等について詳しくお話ししたいと思いますので、特段のご配慮を強くお願いいたします。
 もし、そのような機会さえもいただけない場合は、13区の不正会計を容認する結果を招いたこれまでの貴殿の一連の罪過について関係先に告発をするとともに、このことを市民に訴えるための市民運動を広く展開することも辞さない覚悟でおりますことを申し添えます。
                       以上
**********

■すると、期限日の3月9日午後5時36分にみどり市役所から次の内容の文書がFAXで当会事務局に送られてきました。

*****ファクシミリ送付状*****PDF ⇒ 20180309sfax.pdf

18-03-09;05:36PM;みどり市笠懸庁舎(総務課)        ;0277762449 #1/2
           ファクシミリ送付状
                           平成30年3月9日
送付先:
 市民オンブズマン群馬事務局長 鈴木 庸 様
通信欄:
 市民オンブズマン群馬みどり市支部長から要請のありました件については、別紙のとおりです。
           送信枚数:2名(本紙含む)
 本日通信欄に記載した文書を送信しましたのでよろしくお願いします。
 なお、内容が不鮮明又は不明の場合はお手数ですが担当者まで御連絡ください。
発信元:
 みどり市
     担当:総務部総務課行政係
 〒379-2395 群馬県みどり市笠懸町鹿2952番地
 Tel(0277)76-2111   Fax(0277)76-2449
 E-mail      somu@city.midori.gunma.jp
 ホームページURL http://www.xity.midori.gunma.jp

*****回答書*****PDF ⇒ 20180309sfax.pdf

18-03-09;05:36PM;みどり市笠懸庁舎(総務課)        ;0277762449 #2/2
                            (公印省略)
                            総第131号
                         平成30年3月9日
市民オンブズマン群馬
みどり市支部長 岡田三郎 様
                       みどり市  石 原  条

  大間々町第13区区長への委嘱状撤回に関する緊急要請について(回答)

 平成30年2月26日付けで、貴会から提出のありました要請の回答は、次のとおりです。
 要請の内容中、(1)から(4)までについては、貴会から平成30年1月15日付けで提出のありました要請内容と同一であり、平成30年1月25日付け総第122号で回答したとおりとなります。(5)の添付資料にかかる市としての見解ということですが、貴会から提出された個々の資料に対し、見解を申し上げる立場にございません。
 なお、当件については、問い合わせ先を総務部総務課としております。
 何とぞ御理解を賜りますよう、お願い申し上げます。
                     【この件に関するお問合せ先】
                      総務部総務課行政係
                      電話:0277-76-0961(直通)
**********

■このように、今回も相変わらず石原市長は、大間々町13区の不正会計事件について、我関せずの立場をとり続けています。とりわけ許せないのは、不正会計事件のあおりを受けて、区長の意向で、一部の住民に対してみどり市の広報や、行政配布物が隣保班で回覧板と一緒に配布されないという(2)の人権侵害問題の設問についても、見解を出せないことです。

 さらに、みどり市の予算執行記録における補助金支払額と、13区の会計報告における補助金受取額及び倉澤建設への支払金額との間に80万円の差異があるにもかかわらず、みどり市の石原市長は。その事実には目を瞑っていることです。

 不正会計を裁判所に指摘された区長は、3月末をもって長年就任し続けてきたみどり市大間々町13区の区長を辞する決意を当会に直接示しました。また、来月4月8日公示のみどり市長選挙で石原条・みどり市長は、出馬しない意向を示しています。

 当会みどり市支部は、今後とも粘り強く何度でもこの不正会計問題の事実をもとに、みどり市市役所と、大間々町13区が真の民主的な運営を実現できるように、益々決意を強くしております。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

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