■3名が出馬して選挙戦が繰り広げられた2年前の令和3年4月11日執行の太田市長選挙は、現職の清水聖義氏が他の2候補を圧倒して通算8期目の当選を果たしました。市長選の告示前に清水聖義候補の支援者のひとりが300万円を寄付しましたが、令和4年の秋ごろ、突然清水市長側から「寄付が集まりすぎたから返金したい」と申し出があったそうです。
支援者のかたは、「せっかく寄付したものをなぜ今になって返すと言ってきたのだろう」と思い、納得できずにいるうちに次第に清水市長に不信感を抱くようになりました。そこで、当会の桐生支部のメンバーを通じて当会に、清水市長への公開質問の相談がありました。そして昨年12月21日付で太田市役所において当会会員が秘書課職員に手渡しました。この経緯については次のブログをご覧ください。
○2023年12月30日:太田市長に政治資金規正法違反の疑惑?・・・寄付金の記載の有無に関する質問状に答えを濁す市長↓
https://blog.goo.ne.jp/ogawakenpg/e/35725dd13e2f948d59ad2fde4c925a35
それによると、「以前から警察に本件について相談していた。一方で、オンブズマンに相談し、公開質問状を太田市長に提出してもらったが、誠意が微塵も感じられない市長の回答だった。そこで意を決し、本日(4月26日)、警察に告発状を提出した」のだそうです。
証拠として告発状の表紙のページが送られてきました。当会からの「公表をさせてほしい」とのお願いに、こころよく応えていただいたものです。ちなみに当会事務局では、この時初めて支援者のかたがたの住所と氏名を知りました。
■いよいよ、この問題は告発というかたちで、司直の捜査を経てしかるべく判断を仰ぐためのステージに立つことになりました。当会では、これまでも何度も公選法や政治資金規正法の違反行為について、容疑者を告発してきました。しかし残念ながら一度も告発が実を結んだことはありませんでした。
今回のこの事件がこれからどのような起承転結を経て、送検、起訴されるのかどうか、経緯と行方を固唾をのんで見守りたいと存じます。
【5月3日追記】
本日夕方、太田市長にかかる献金取扱い疑惑が地元紙に報じられました。今日、太田市長の献金疑惑が上毛新聞に記載されていました。次のステージは果たして警察が捜査に着手するかどうか、となります。ぜひ、政治圧力を跳ね返して、捜査が実施されることを望みたいと思います。
**********上毛新聞2023年5月3日18:00
市長選直前の現金授受の認識食い違う 清水・太田市長と寄付した男性2人
2021年4月の群馬県太田市長選の直前に授受された現金300万円を巡り、再選された清水聖義市長と市内の男性2人の間で認識が食い違っている。男性側は選挙運動のために寄付したが、現金が選挙運動費用収支報告書に記載されていないことを今年1月に知り、4月26日付で公選法違反の疑いで県警太田署に告発したとしている。
清水市長はこれまでの取材に対し、現金の授受を認めた上で、直後に返金の意思を示したが、拒否されたため供託したとしている。
2人は同市の食肉卸売会社役員と建設会社役員。2人によると、1人から現金を預かったもう1人が、告示前日の21年4月3日に清水市長に手渡した。選挙運動を応援する意図だとは明言しなかったが、時期などから伝わったと考えているという。
公選法は、立候補の届け出前に選挙運動のための寄付を受けた場合、届け出後ただちに出納責任者に明細書を提出しなければならないと定めている。また、寄付する側について政治資金規正法は、個人による特定の候補者への金銭の寄付を、選挙運動に関するものに限り年間150万円まで認めている。
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【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
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