21年ぶり一般診療所が減少、有床診、小児科が大幅減
2009年11月27日
厚生労働省が11月26日に公表した「2008年医療施設(静態・動態)調査」によると、2008年10月1日現在の一般診療所は、9万9083施設で、前年より449施設減少したことが明らかになりました。前年比で減少したのは1987年以来、21年ぶり(1986年:7万9369施設 → 1987年:7万9134施設)。
その内訳を見ると、増加が5522施設(開設5181施設、再開341施設)、減少が5971施設(廃止4941施設、休止1030施設)で、差し引き449施設の減少。
減少に転じたのは、有床診療所が大幅に減少したため。有床診から無床診への転換ではなく、そのまま閉院している実態が伺えます。一方、無床診は増加しています。
【一般診療所数(2007年→2008年)】
無床診:8万7133施設 → 8万7583施設(+450施設)
有床診: 1万2399施設 → 1万1500施設(▲899施設)
一方、病院は1990年の1万96施設をピークに一貫して減少。2008年は前年比68施設減の8794施設(うち一般病院は、7714施設)。
【小児科・産婦人科の状況】
診療科別で見ると、「産科、小児科閉鎖」との報道が全国各地で相次いでいますが、それを裏付けるように小児科、産婦人科、産科の標榜施設は、病院・診療所ともに減。
・小児科
一般病院:3015施設(2007年) → 2905施設(2008年)(▲110施設)
診療所:2万5318施設(2005年) → 2万2503施設(2008年)(▲2815施設)
・産婦人科・産科
一般病院:1539施設(2007年) → 1496施設(2008年)(▲43施設)
診療所:3622施設(2005年) → 3555施設(2008年)(▲67施設)
【従事者の状況】
次に医療従事者数を見ると、病院・診療所ともに、医師、薬剤師、看護師は増加、准看護師は減少(診療所の場合、「歯科診療所」以外は、「一般診療所」の従事者数)。
・医師
病院:18万3828人(2007年) → 18万7947人(2008年)(+4119人)
診療所:11万3103人(2005年) → 11万7567人(2008年)(+4464人)
・歯科医師
病院:9684人(2007年) → 9981人(2008年)(+297人)
歯科診療所:8万7498人(2005年) → 9 万2854人(2008年)(+5356人)
・薬剤師
病院:4万1032人(2007年) → 4万1760人(2008年)(+728人)
診療所:6744人(2005年) → 6550人(2008年)(▲194人)
・看護師
病院:61万8406人(2007年) → 63万6970人(2008年)(+1万8564人)
診療所:7万5842人(2005年) → 8万4963人(2008年)(+9121人)
・准看護師
病院:17万6441人(2007年) → 17万782人(2008年)(▲5659人)
診療所:10万1544人(2005年) → 8万9697人(2008年)(▲1万1847人)
今回の医療施設調査では、救急医療、医療安全体制、検査等、設備等、手術等、緩和ケア、健診・保健指導、受動喫煙防止対策等、保育施設・子育て支援の状況などに関する調査結果も報告されています。
厚労省のホームページに、結果が掲載されています。
2009年11月27日
厚生労働省が11月26日に公表した「2008年医療施設(静態・動態)調査」によると、2008年10月1日現在の一般診療所は、9万9083施設で、前年より449施設減少したことが明らかになりました。前年比で減少したのは1987年以来、21年ぶり(1986年:7万9369施設 → 1987年:7万9134施設)。
その内訳を見ると、増加が5522施設(開設5181施設、再開341施設)、減少が5971施設(廃止4941施設、休止1030施設)で、差し引き449施設の減少。
減少に転じたのは、有床診療所が大幅に減少したため。有床診から無床診への転換ではなく、そのまま閉院している実態が伺えます。一方、無床診は増加しています。
【一般診療所数(2007年→2008年)】
無床診:8万7133施設 → 8万7583施設(+450施設)
有床診: 1万2399施設 → 1万1500施設(▲899施設)
一方、病院は1990年の1万96施設をピークに一貫して減少。2008年は前年比68施設減の8794施設(うち一般病院は、7714施設)。
【小児科・産婦人科の状況】
診療科別で見ると、「産科、小児科閉鎖」との報道が全国各地で相次いでいますが、それを裏付けるように小児科、産婦人科、産科の標榜施設は、病院・診療所ともに減。
・小児科
一般病院:3015施設(2007年) → 2905施設(2008年)(▲110施設)
診療所:2万5318施設(2005年) → 2万2503施設(2008年)(▲2815施設)
・産婦人科・産科
一般病院:1539施設(2007年) → 1496施設(2008年)(▲43施設)
診療所:3622施設(2005年) → 3555施設(2008年)(▲67施設)
【従事者の状況】
次に医療従事者数を見ると、病院・診療所ともに、医師、薬剤師、看護師は増加、准看護師は減少(診療所の場合、「歯科診療所」以外は、「一般診療所」の従事者数)。
・医師
病院:18万3828人(2007年) → 18万7947人(2008年)(+4119人)
診療所:11万3103人(2005年) → 11万7567人(2008年)(+4464人)
・歯科医師
病院:9684人(2007年) → 9981人(2008年)(+297人)
歯科診療所:8万7498人(2005年) → 9 万2854人(2008年)(+5356人)
・薬剤師
病院:4万1032人(2007年) → 4万1760人(2008年)(+728人)
診療所:6744人(2005年) → 6550人(2008年)(▲194人)
・看護師
病院:61万8406人(2007年) → 63万6970人(2008年)(+1万8564人)
診療所:7万5842人(2005年) → 8万4963人(2008年)(+9121人)
・准看護師
病院:17万6441人(2007年) → 17万782人(2008年)(▲5659人)
診療所:10万1544人(2005年) → 8万9697人(2008年)(▲1万1847人)
今回の医療施設調査では、救急医療、医療安全体制、検査等、設備等、手術等、緩和ケア、健診・保健指導、受動喫煙防止対策等、保育施設・子育て支援の状況などに関する調査結果も報告されています。
厚労省のホームページに、結果が掲載されています。