『私が何をした?』
『私を拒否し否定し
私の仕事を奪った』
若者はいう
『憎んでも憎みきれない
武士の世なら斬っている』
体は震え
声はおののき(慄き)
まなこ(眼)は血を噴き出す
心張り裂け
頭火の如く
胸潰され
腹捌かれて
足抜かれ
手千切られ
耳削がれて
鼻抉られ(えぐられ)る
その行為は
殺人よりも酷
だから
若者はやった
奴をこの世から抹殺した
自分の残された力振り絞って
若者は奴を殺した
奴から受けた悲しみは癒えることなく
若者は絶壁から身を投げる
ふわり
揚羽蝶のように
永遠の深い闇の中へ
悲しみの絶対
『私を拒否し否定し
私の仕事を奪った』
若者はいう
『憎んでも憎みきれない
武士の世なら斬っている』
体は震え
声はおののき(慄き)
まなこ(眼)は血を噴き出す
心張り裂け
頭火の如く
胸潰され
腹捌かれて
足抜かれ
手千切られ
耳削がれて
鼻抉られ(えぐられ)る
その行為は
殺人よりも酷
だから
若者はやった
奴をこの世から抹殺した
自分の残された力振り絞って
若者は奴を殺した
奴から受けた悲しみは癒えることなく
若者は絶壁から身を投げる
ふわり
揚羽蝶のように
永遠の深い闇の中へ
悲しみの絶対