汚れが付きにくい生地開発 東レ、作業着や制服向け
共同通信社 2014年10月3日(金) 配信
東レは2日、これまで両立が難しかった、汚れが付きにくく、さらに汚れが落ちやすい生地を開発したと発表した。病院の白衣や工場の作業着といった職場の制服や、学生服メーカーなどに売り込む。
従来の生地は、水や油を弾く性能を高めた場合、洗濯しても水や洗剤が染み込まず汚れが落ちにくくなるという問題があった。東レは、液体をはじく成分と吸収する成分をバランス良く混ぜた特殊な薬剤を開発。汚れを防ぐ機能と、汚れを落としやすくする機能を両立させた。
洗濯時の洗剤や水の量を減らし、すすぎ時間も短縮できるので、省エネや衣服の長寿命化も期待できるという。
2014年度に約1万5千着分を販売し、17年度には10倍に拡大したい考え。スポーツウエアなどへの採用も目指す。