日々

穏やかな日々を

前立腺癌とビスホスホネート

2015年03月12日 23時01分58秒 | 仕事
前立腺癌とビスホスホネート

前立腺癌骨転移にビスホスホネート投与が有効です。

前立腺癌は、男性ホルモン依存性に増殖するため、男性ホルモンを減らすホルモン療法をしばしば行います。ホルモン療法を長期に行う際に問題となる主な副作用には、貧血、骨粗しょう症、発汗、顔のほてり、うつ傾向、無気力感などがあります。この中で最も問題なのが、骨粗しょう症です。骨粗しょう症になると骨折しやすくなります。骨粗しょう症の予防には、経口のビスホスホネートという薬が有効です。ホルモン療法を行う際には保険で認可されている経口剤を併用することによってかなりの骨粗しょう症を予防できます。

また、進行性前立腺癌は骨によく転移します。骨転移による骨痛は非常につらいため、鎮痛薬を使うことが多くなります。骨痛がひどい場合にはしばしば麻薬も使用します。骨転移による骨痛に対しても点滴で行うビスホスホネート(ゾレドロン酸)はしばしば有効です。ビスホスホネートを使うことにより、骨痛を軽減し、鎮痛剤、麻薬の量を減量することも可能です。

最近西欧の臨床研究で、骨転移を有するホルモン抵抗性となった前立腺癌でも、静脈注射剤のビスホスホネートを使用して骨病変の悪化を遅らせることができたとの報告がなされました。私たちが行った動物実験でも、ビスホスホネートで前立腺癌による骨転移を予防することができるという結果が得られました。この結果をもとに多施設で臨床試験を行ったところ、ゾレドロン酸をホルモン療法開始時から使用すると、再燃するまでの期間を延長することができるという結果を得ることができました。

ただし、長期間ゾレドロン酸を使用すると、口腔内の衛生状態の悪い患者さんなどで顎骨壊死という副作用が発生する可能性もあり、注意が必要です。
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骨粗しょう症治療薬「肺疾患にも効果」

2015年03月12日 22時34分54秒 | 私自身や健康
骨粗しょう症治療薬「肺疾患にも効果」 群馬大グループ

地域 2015年3月12日(木)配信上毛新聞

 骨粗しょう症の治療に広く用いられている薬に、肺の機能が低下する「慢性閉塞性肺疾患」(COPD)を改善させる効果があることを、群馬大(前橋市)と自治医科大(栃木県下野市)の研究グループが発見した。喫煙などによりCOPDを発症したマウスに薬を吸い込ませると、症状が良くなった。これまでCOPDは対症療法が中心で根本的な治療法が見つかっていなかったが、新たな治療法につながると期待される。

 群馬大大学院医学系研究科の上野学医師、前野敏孝講師、倉林正彦教授、自治医科大分子病態治療研究センターの西村智教授らのグループによる研究成果。11日未明(日本時間)に英オンライン科学誌ネイチャーコミュニケーションズで発表。

 COPDは肺気腫や慢性気管支炎により肺に炎症が起き、機能が低下する病気の総称。喫煙が主な原因とされ、息切れやせき、たんなどの症状が出る。今回の研究では骨粗しょう症の治療薬「ビスホスホネート」によって、肺気腫が改善することが分かった。

 この薬は通常、経口や静脈注射で使用するが、実験ではCOPDを発症したマウスの気管内に吸入させた。すると、肺で炎症を引き起こす白血球の一種「マクロファージ」が薬を取り込んで細胞死に至り、炎症が改善した。

 倉林教授は「ビスホスホネートの吸入は低用量で効果がみられ、新たな治療法につながる可能性がある」と説明。マクロファージが関係する別の呼吸器疾患の治療にも応用できる可能性があるとしている。

ビスホスホネート製剤による骨粗しょう症治療薬としてエチドロン酸(商品名:ダイドロネル)、アレンドロン酸(商品名: フォサマック、ボナロン)、リセドロン酸(商品名: アクトネル、ベネット)、ミノドロン酸(商品名:ボノテオ、リカルボン)などがある。
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公共施設の統廃合

2015年03月12日 22時23分33秒 | 地域
(記者有論)公共施設の統廃合 身の丈にあった便利さを 西堀岳路

行政・政治 2015年3月12日(木)配信朝日新聞

 人口減少という「怪物」に直面する地方自治体が、公共施設のリストラを加速させている。縮んでいく自治体を支えるものは、前向きに我が街をつくり替えようという市民の発想と意志ではないか。

 埼玉県西部にある人口約7万人の鶴ケ島市。昨年末、市全域で公共施設の数を減らす「再編計画」を定めた。目立ったのは、一方的に市民に押しつけず、説得力ある目標を掲げようという姿勢だった。

 東京のベッドタウンとして高度成長期に人口が急増。市は公共施設を次々に建て、今は62施設。その多くが耐用年数を迎えつつあり、すべて維持すると今後40年で計407億円が必要になる。一方で、市民は2040年に5万9千人にまで減る。税収が減り、財源はますます厳しくなる。

 再編計画では、将来の人口に合わせ、まず公共施設の延べ床面積を全体で約4分の1減らすことを決め、62施設を41施設に削る目標を掲げた。小学校は8から6、中学校は5から3、老人福祉センターや児童館はゼロになる。ハコを減らす一方で、各施設の機能を複合化し、行政サービスは確保するという。

 利用者で納税者でもある市民には、素案段階から参加を求めた。昨年2~3月に5会場で開いた意見交換会には計約150人が出席した。公民館と女性センターを今の計7から3~4に減らすとした当初案は「コミュニティーの場がなくなる」と反発を受け、6を残すよう修正した。

 公共施設の維持費不足は自治体共通の悩みだ。千葉県習志野市は昨年3月、施設の統廃合で維持費を3割減らす目標を掲げた。浜松市では、約2千カ所に膨らんだ施設を383削減する目標に向けて解体や集約を進めている。

 具体的にどの施設を統廃合するのか、鶴ケ島市では、これから「各論」が始まる。総論には賛成でも、「近くの○○小学校がなくなる」となれば抵抗を感じるのが人情だろう。自治体と住民が理解し合わなければ前へは進めない。今だけではなく、次世代の市のありようを考える市民の出番だ。

 公共施設数の縮小は、我々が当たり前に享受してきた便利さのダウンサイジングを迫るものでもある。学校も図書館も身近にあるにこしたことはないが、財源を考えれば、もはや「削る」選択しかないのだ。ただ悲観するだけでなく、「夢のある複合施設」をつくり、世代を超えたコミュニティーを活性化させる核にできないか。

 一時しのぎの策では、もはや間に合わない。現状維持にこだわれば、自治体は「怪物」にのみ込まれてしまう。

 (にしぼりたけみち 西埼玉支局)
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震災関連自殺は22人

2015年03月12日 22時15分01秒 | 地域
震災関連自殺は22人 被災3県、最多は60代

行政・政治 2015年3月12日(木)配信共同通信社

 昨年1年間で東日本大震災に関連した自殺とされたのは22人で、前年より16人減ったことが12日、警察庁のまとめ(確定値)で分かった。岩手3人(前年比1人減)、宮城4人(同6人減)、福島15人(同8人減)で、被災3県だけだった。

 警察庁によると、年代別では60代7人、50代5人、40代4人、70代2人。10代、20代、30代と80歳以上は各1人。

 福島県は2013年までの増加傾向から初めて減少に転じたが、震災発生の11年(10人)よりは多い。同県は60代が最多で、前年より4人増え6人。動機で最多は健康問題の7人だった。

 統計を分析した内閣府自殺対策推進室の担当者は「依然として避難生活が続いており、仮設住宅の見回り訪問など心のケアを続けていきたい」と話している。

 全国の全体の自殺者は2万5427人で、前年より1856人(6・8%)減った。3万人台を下回ったのは3年連続。男性は1万7386人(前年比1401人減)で5年連続、女性は8041人(同455人減)で3年連続の減少だった。

 世代別で最多は60代で4325人(同391人減)、最少は10代で538人(同9人減)だった。動機で最も多かったのが健康問題で1万2920人(同760人減)。生活苦など経済・生活問題が4144人(同492人減)、家庭問題が3644人(同286人減)だった。
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顔認識の仕組み解明

2015年03月12日 22時10分00秒 | 
顔認識の仕組み解明 脳必要部位だけが機能

臨床 2015年3月12日(木)配信共同通信社

 自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)のチームは、人間が正常に他人の顔を認識する際、脳の必要な部位だけを働かせ、不要な領域の活動を抑えていることを突き止めた。人の顔が覚えられない脳機能障害「相貌失認」の治療に道を開くことが期待される。12日までに米科学誌で発表した。

 障害のない人でも、顔の写真を逆さまにしただけで顔と認識するのが困難になる。普通の向きの「正立顔」を見たときは、脳の神経細胞の「顔認識部位」だけが活発なのに対し、逆さまの「倒立顔」ではその周辺の物体を認識する神経細胞も同時に活動し、正常な識別を妨げていた。

 メンバーの松吉大輔(まつよし・だいすけ)・東大特任助教(神経認知科学)らが成人男女20人に約200人の倒立顔写真を見せ、機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)で脳の活動を測定した結果、判明した。

 松吉氏によると、顔を認識する際、右脳側頭葉にある数ミリ立方ほどの狭い範囲の神経細胞が働く。相貌失認は、顔認識部位を病気や事故で失ったことが原因となる一方、50人に1人の割合で先天的に発症する。
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尿1滴でがん発見

2015年03月12日 22時07分38秒 | 仕事
尿1滴でがん発見 九州大など、特有のにおいを線虫嗅ぎ分け

臨床 2015年3月12日(木)配信西日本新聞

 九州大などの研究グループは11日、体長1ミリの線虫に人の尿のにおいを嗅がせ、高い精度でがんの有無を判定することに成功したと発表した。尿が1滴あれば、痛みもなく安価にがんの検査が可能になるという。日立製作所などと検査装置の開発を進めており、早期の実用化を目指す。11日付の米オンライン科学誌プロスワンに掲載された。

 九大大学院理学研究院の広津崇亮助教(神経科学)と伊万里有田共立病院(佐賀県)の園田英人外科部長のグループによると、線虫は水中などに生息する微小な動物で、嗅覚が犬並みに優れている。がん患者と健常者の尿(1マイクロリットル)をそれぞれプレートの端に置き、中央に置いた100匹の線虫の動きを調べたところ、7~8割の線虫ががん患者の尿に集まり、健常者の尿からは逆に離れることから、がんのにおいに反応することが判明した。

 精度を確かめるため、242人(健常者218人、がん患者24人)の尿を採取してテストを実施。線虫はがん患者24人のうち23人に「陽性」の反応を示し、発見確率は95・8%だった。うち5人は採尿時点では、がんと診断されていなかった。初期の「ステージ0と1」のがんは、血液の成分を調べる腫瘍マーカーの発見確率が0~33%にとどまるが、線虫による検査では88%以上の確率で発見できたという。

 一方、健常者をがんと誤って判定する確率が5%あることなどから、精度の安定化が今後の課題という。広津助教は「早期発見が難しい膵臓(すいぞう)がんを含む十数種類のがんに線虫は反応した。特定のがんにだけ反応する線虫をつくることにも成功しており、将来的にはがんの種類の特定も可能になる」と話している。

 ■画期的な無痛検査

 ▼がん治療に詳しい田川市立病院(福岡県田川市)の鴻江俊治院長の話 腫瘍マーカーではがんの早期発見が難しかったが、今回の手法は早期発見にもつながり、痛みを伴わずに検査できる点で画期的。身体的、経済的にも負担が少なく、がん検診が変わる可能性がある。がんがないのに陽性反応が出る疑陽性や、がんがあるのにない反応が出る疑陰性をいかに減らせるかが今後の課題だろう。

    ◇      ◇

 ■サバ寄生虫から着想

 サバの寄生虫が胃のがん組織に集まっていたのは偶然なのか―。九州大などの研究グループが開発したユニークながん検査方法は、魚介類の生食によって多発する「アニサキス症」の症例がヒントになった。

 伊万里有田共立病院の園田英人外科部長は、嗅覚が鋭い犬を使って、がん患者の呼気からがんを判定する研究に取り組んでいた。だが、犬の体調などで精度にばらつきがあり、研究は行き詰まっていた。

 そんなとき、思い起こしたのが「サバを食べておなかが痛い」と来院した佐賀県内の男性のこと。サバに寄生する線虫類のアニサキス(体長1センチ)が胃の壁に食い付き、調べるとその周辺にがんがあった。

 「アニサキスが、がんに食い付いたのは偶然だろうか」。園田外科部長が過去の文献を調べたところ、アニサキスががん組織に潜入したケースは23例あった。「線虫はがんのにおいをたどっているのでは」との仮説を立て、線虫と嗅覚の専門家である九大の広津崇亮助教に連絡、2013年から共同研究を始めた。

 線虫によるがんの判定テストを行うと「こんなに当たるのか」と、最初は半信半疑だったという。この検査方法が実用化できれば、通常の健康診断や自宅で採取した尿1滴で判定が可能になる。1回の検査は数百円で済み、約1時間半で結果が出る見通しだ。園田外科部長は「がんの早期発見と、医療費の抑制にもつながる」と期待を寄せている。
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冬の風

2015年03月12日 14時00分26秒 | 
3月12日 木曜日
今日も寒く、風強いですね。

この世の風
強くも弱くも優しくも厳しくも
こころしだいでしょうか?

冬の風
青い空
大きい白い雲
陽に光る

この世の風
白い雲の間
陽の光
柔らかく

日向ぼっこの
70代
うっとりと
過去を悩まず
今を微笑み

風強くも
壁の光
子どものこころ
思い出し

ただただ
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