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【東京】HIV 正しく理解を 養老ホームの生活相談員ら研修会

2017年09月10日 22時47分18秒 | 行政
【東京】HIV 正しく理解を 養老ホームの生活相談員ら研修会
2017年9月6日 (水)配信毎日新聞社

 ヒト免疫不全ウイルス(HIV)について正しく理解しようと、養護老人ホームの生活相談員らが先月、都内で研修会を開いた。都社会福祉協議会の養護分科会主催で、約30人が参加した。
 HIVは治療技術の向上で高齢の患者も増えているが、主催者によると自治体から入所の打診があっても、感染を理由に受け入れに至らないケースもあるという。「どのようにすれば受け入れられ、安心安全に暮らすことができるかを考える第一歩」として、初めて企画した。
 8月25日にあった研修会では、HIV陽性者を支援するNPO法人「ぷれいす東京」代表の生島嗣さんが講演。適切に治療すれば血液中にウイルスが検出されないレベルまで抑えられると説明。治療している患者は「もはや(他者への)感染源ではない」と語った。
 また、参加者からは「スタッフにも感染の事実を言えずにいる人がいるかもしれない。言いたいと思った時に言える環境をどう作るのかも課題だ」といった意見や「養老ホームは入所者が要介護状態になった時に介護保険施設へつなぐ『中間施設』ともいえる。病院や介護施設など関係機関も含め受け入れを考えなければならない」などの指摘が出た。
 養護老人ホームは、老人福祉法に定められた施設。介護保険施設とは異なり、食事や入浴、排便などを自分でできることを条件に、金銭的な困窮や虐待などで行き場を失った65歳以上の高齢者が、自治体の措置によって入所する。【金秀蓮】

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