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胃酸分泌のタンパク質解明 治療効果高い薬開発に期待

2018年04月07日 23時37分49秒 | 医療情報
胃酸分泌のタンパク質解明 治療効果高い薬開発に期待
2018年4月5日 (木)配信共同通信社

 胃の細胞にあり、胃酸の分泌に関わる「胃プロトンポンプ」と呼ばれるタンパク質の詳細な構造を、名古屋大の阿部一啓(あべ・かずひろ)准教授(生化学)らの研究チームが解明し、5日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。
 胃酸は食べたものを消化しやすくする一方、胃自体を傷つけて胃潰瘍の原因にもなる。治療に使われる胃酸抑制剤はプロトンポンプに作用して胃酸の分泌を抑えるが、具体的にどのように働いているのかは分かっていなかった。チームは「ポンプの形が分かったことで、より治療効果の高い薬の開発につながる」と期待している。
 チームによると、プロトンポンプは通常は胃壁の細胞の中にあり、胃酸が必要になったときに細胞膜上に出てきて胃酸のもととなる水素イオンを胃の中に送り出す。
 チームは、人の培養細胞を使ってプロトンポンプを大量に作成。理化学研究所の大型放射光施設「スプリング8」(兵庫県)で、原子レベルの構造を解析した。
 その結果、グルタミン酸など20種類のアミノ酸が約1300個つながってできているプロトンポンプの立体構造を解明。胃酸抑制剤は、水素イオンの通り道となるくぼみにすっぽりとはまる形で、胃酸の分泌を抑えていることが分かったという。

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