仮設住宅の建設始まる=6人不明、捜索続く―熊本豪雨から1週間
熊本県南部に甚大な被害を出した豪雨は11日、発生から1週間となった。人吉市と山江村では仮設住宅の建設も始まるなど復興に向けた動きも出ている。写真は、作業する関係者=同県人吉市【時事通信社】
(時事通信)
熊本県南部に甚大な被害を出した豪雨は11日、発生から1週間となった。依然6人が行方不明となり、自衛隊などが引き続き捜索。人吉市と山江村では仮設住宅の建設も始まるなど復興に向けた動きも出ている。
11日から建設工事に着手した仮設住宅は、人吉市と山江村で計40戸を予定。県は8月中旬の入居開始を目標に整備を進めている。ただ、今後必要となる戸数については現時点で不明としている。
今回の豪雨災害の死者は九州北部での豪雨も含め、九州全体で65人。内訳は熊本県61人、福岡県2人、大分・長崎両県で各1人。最も被害が大きかったのは熊本県南部で、これまでに死者59人が確認された。
特に氾濫した球磨川流域の山間部にある球磨村の被害が深刻で、死者23人、行方不明1人。死者のうち14人は特別養護老人ホーム「千寿園」の入所者だった。
球磨村は浸水被害が激しかったが、被害の全体像は調査が進んでおらず、全壊・半壊や浸水戸数などは分かっていない。役場に通じる道路が崩落して車が通行できず、村は災害対策本部機能を約5キロ離れた球磨村総合運動公園に移転させて業務を行っている。
県南部の他の市町村の死者は、人吉市が19人、芦北町が10人、八代市4人、津奈木町2人など。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます