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親族間殺人、418件 18年、動機の半数「憤怒」 元農水次官も暴力に悩み

2019年06月06日 22時26分33秒 | 事故事件訴訟
親族間殺人、418件 18年、動機の半数「憤怒」 元農水次官も暴力に悩み
2019年6月6日 (木)配信共同通信社

 2018年に全国の警察が摘発した親族間の殺人事件(未遂を含む)は418件だったことが5日、警察庁のまとめで分かった。殺人事件全体の摘発は近年減少傾向だが、親族間殺人は13年以降、400件台と横ばいで推移しており、孤立した家庭内での問題が、深刻な事件へと発展している実態が統計からも明らかになった。動機は「憤怒」が191件(45・7%)で最多。
 警察庁によると、18年の殺人事件全体の摘発は886件で、親族間殺人がほぼ半数の47・2%となった。同庁幹部は「親族間の犯罪は、一般の街頭犯罪防止対策が通じず、防止が難しい」としている。
 44歳長男を殺害したとして今月、逮捕、送検された元農林水産事務次官熊沢英昭(くまざわ・ひであき)容疑者(76)は長男の家庭内暴力に悩んでいたという。
 動機別では憤怒のほか「怨恨(えんこん)」の48件(11・5%)と「介護・看病疲れ」の31件(7・4%)が目立った。次いで「異常酩酊(めいてい)・精神障害(疑いを含む)」の18件(4・3%)、「子育ての悩み」の17件(4・1%)、「生活困窮」の11件(2・6%)など。
 容疑者との関係別では、被害者が「配偶者(内縁を含む)」だったのは153件(36・6%)で最も多く、「親」が114件(27・3%)、「子」は93件(22・2%)で3番目に多かった。ほかは「兄弟姉妹」36件(8・6%)、「その他親族」22件(5・3%)。
 捜査関係者によると、熊沢容疑者は長男について「引きこもりがちで、家庭内では暴力があった」と供述。「川崎の20人殺傷事件を知り、長男が人に危害を加えるかもしれない」との趣旨の話もしている。
 親族間殺人では、長年にわたる継続的な暴力で心身共に限界に達し、追い詰められて事件を起こすようなケースがあり、熊沢容疑者についても警視庁が動機面の掘り下げを進めている。
 警察庁によると、13~17年の親族間殺人事件は459件(殺人全体は950件)、451件(同1010件)、453件(同938件)、440件(同901件)、418件(同930件)と推移している。

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