新規抗精神病薬、米で適応拡大申請
大塚製薬、ADにともなう行動障害適応で
化学工業日報2017年2月17日 (金)配信 精神科疾患投薬に関わる問題
大塚製薬は新規抗精神病薬「ブレクスピプラゾール(製品名・レキサルティ)」について、2017年度中にアルツハイマー型認知症(AD)にともなうアジテーション(行動障害)の適応で米国食品医薬品局(FDA)に承認申請する。同社は、未充足治療領域であるAD行動障害への適応拡大を図ることで同剤の大型化を目指す。
ブレクスピプラゾールは、同社の主力薬であるアリピプラゾール(同・エビリファイ)の後継薬で、大塚製薬が自社創製した。神経伝達物質ドパミンのパーシャルアゴニスト(部分作動薬)として作用する薬剤で、ドパミンD2受容体、セロトニン5HT1A受容体には部分作動薬として働き、同5HT2A受容体にはアンタゴニストとして働く作用を有する。すでに米国では統合失調症と大うつ病の適応で承認を取得。16年度の売上高は298億円と当初の計画を大きく上回る成長を達成。17年度には売上高480億円を見込んでいる。
同社は同剤の価値最大化に向け、未充足治療領域への適応拡大を目指す。AD行動障害については今年4月にも欧米で第3相臨床試験(P3)が終了する。このデータをもとに17年度中に米国で適応拡大申請する。また、同じく未充足治療領域としては心的外傷後ストレス障害(PTSD)の欧米P3も進行中。
同社の樋口達夫社長は決算会見で「統合失調症、大うつ病の既存適応症ではベストインクラスを目指す。さらに、未充足領域の臨床開発を進めることで価値最大に取り組みたい」と強調した。
同剤については販売エリア拡大に取り組む。日本では今年1月に統合失調症を適応に承認申請ずみ。欧州でも17年度中に同じく統合失調症を適応とした承認申請を計画している。同剤の持続性注射剤の開発も進める。月1回投与ですみ、患者の服薬コンプライアンスが高まるため市場ニーズが高い。米国で治験開始に向け準備を進めている。
大塚製薬、ADにともなう行動障害適応で
化学工業日報2017年2月17日 (金)配信 精神科疾患投薬に関わる問題
大塚製薬は新規抗精神病薬「ブレクスピプラゾール(製品名・レキサルティ)」について、2017年度中にアルツハイマー型認知症(AD)にともなうアジテーション(行動障害)の適応で米国食品医薬品局(FDA)に承認申請する。同社は、未充足治療領域であるAD行動障害への適応拡大を図ることで同剤の大型化を目指す。
ブレクスピプラゾールは、同社の主力薬であるアリピプラゾール(同・エビリファイ)の後継薬で、大塚製薬が自社創製した。神経伝達物質ドパミンのパーシャルアゴニスト(部分作動薬)として作用する薬剤で、ドパミンD2受容体、セロトニン5HT1A受容体には部分作動薬として働き、同5HT2A受容体にはアンタゴニストとして働く作用を有する。すでに米国では統合失調症と大うつ病の適応で承認を取得。16年度の売上高は298億円と当初の計画を大きく上回る成長を達成。17年度には売上高480億円を見込んでいる。
同社は同剤の価値最大化に向け、未充足治療領域への適応拡大を目指す。AD行動障害については今年4月にも欧米で第3相臨床試験(P3)が終了する。このデータをもとに17年度中に米国で適応拡大申請する。また、同じく未充足治療領域としては心的外傷後ストレス障害(PTSD)の欧米P3も進行中。
同社の樋口達夫社長は決算会見で「統合失調症、大うつ病の既存適応症ではベストインクラスを目指す。さらに、未充足領域の臨床開発を進めることで価値最大に取り組みたい」と強調した。
同剤については販売エリア拡大に取り組む。日本では今年1月に統合失調症を適応に承認申請ずみ。欧州でも17年度中に同じく統合失調症を適応とした承認申請を計画している。同剤の持続性注射剤の開発も進める。月1回投与ですみ、患者の服薬コンプライアンスが高まるため市場ニーズが高い。米国で治験開始に向け準備を進めている。
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