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ビタミンC摂取でアルツハイマー型認知症発症リスク低減の可能性

2018年05月28日 00時36分57秒 | 医療情報
ビタミンC摂取でアルツハイマー型認知症発症リスク低減の可能性
金沢大、国内実施の認知症地域コホート研究で
化学工業日報2018年5月24日 (木)配信 一般内科疾患精神科疾患神経内科疾患

 金沢大学の研究グループは、アルツハイマー認知症の発症リスクのたんぱく質を保有する高齢女性がビタミンCを摂取すると、認知症発症リスクを下げる可能性があることを突き止めた。国内で実施した認知症地域コホート研究(特定集団を一定期間追跡する疫学調査研究)で得られた成果。調査(65歳以上の男女対象)開始から7~8年後の追跡調査で認知機能を評価したところ、保有者女性では血中ビタミンC濃度の最も高いグループは最も低いグループに比べ、将来の認知機能低下(認知症または軽度の認知障害の発症)リスクが0・01倍(低濃度グループを1としたオッズ比)に減少していることが分かった。アルツハイマー病(AD)の予防法につながることが期待される。
 発症リスクにかかわるとされるのは、遺伝的なアポリポたんぱく質EのタイプE4(アポE4)というたんぱく質の一つ。アポE4を産生する遺伝子を保有する日本人は5人に1人の割合で存在するといわれている。保有する日本人は非保有者に比べて約3・9倍のADの発症リスクがあり、とくに女性は男性の1・5倍高いとされる。今回、石川県内で2007~08年に実施した認知機能が正常な高齢者の調査を基に抗酸化ビタミン(ビタミンC、同E)の血中濃度を追跡調査した。
 この結果、アポE4保有女性はビタミンCを豊富に含む食品を摂取すると認知機能低下リスクを低減する可能性があることを明らかになった。
 一方、アポE4非保有男性の血中ビタミンE濃度を調べ、高い濃度グループと低い濃度グループを比較したところ、リスクは0・19倍だった。ただアポE4保有の有無にかかわらず女性での有意性はみられなかった。

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