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脳深部刺激療法で外傷性脳損傷の症状が改善

2016年11月22日 23時25分30秒 | 医療情報
脳深部刺激療法で外傷性脳損傷の症状が改善
機能的自立とQOLの向上が認められる
HealthDay News2016年11月21日 (月)配信 精神科疾患脳神経外科疾患

 脳深部刺激療法(DBS)が、外傷性脳損傷患者の自立度の向上に有効であるとの報告が、「Neurosurgery」8月号に掲載された。
 米オハイオ州立大学神経学研究所のAli Rezai氏らは、患者4人を対象にDBSの効果を検討した。対象者はいずれも6~21年前に自動車事故で重度の脳損傷を負い、覚醒や意識レベルに問題はなかったが、日常生活動作に著しい障害がみられた。4人とも日常的な監視を必要としており、3人は着衣、整容、排泄にも介助を要した。DBSでは電極を接続し、脳の損傷領域に電気インパルスによる刺激を与えた。
 2年間の治療後、被験者4人のうち3人は行動面・情緒面が改善し、機能的自立に実質的な向上がみられた。また、4人全員で注意力や活動参加に改善がみられた。2人は日常生活動作の介助量が減少し、3人は自宅外での活動が増加した。
 研究著者らは、「慢性期の重度外傷性脳損傷に対してDBSを用いた初めての研究により、その安全性、機能改善に有効である可能性が示唆された。主に行動面・情緒面の適応に効果をもたらし、それが機能的自立の改善につながるようだ。さらに詳しい研究が求められる」と述べている。

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