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性暴力被害の救済基金発足 平和賞医師ムクウェゲ氏

2019年10月05日 10時21分12秒 | 
性暴力被害の救済基金発足 平和賞医師ムクウェゲ氏
2019年10月4日 (金)配信共同通信社

 紛争下の性暴力撲滅を訴え、昨年ノーベル平和賞を受賞したコンゴ(旧ザイール)の産婦人科医デニ・ムクウェゲ氏は3日、東京都内の日本外国特派員協会で記者会見し、世界の性暴力被害者の救済を目的とした国際基金を月末にもニューヨークで発足させると明らかにした。
 ムクウェゲ氏は「男女が真に平等な国は世界に一つもない」と述べ、女性の権利向上の必要性を強調した。性暴力の被害者が中傷の二次被害を恐れて名乗り出ないことが多いと指摘し「(沈黙せずに)諦めないでほしい。時に世界は1人の行動で変えられる」と呼び掛けた。
 基金は平和賞を共同受賞したイラク人女性のナディア・ムラド氏らと設立。フランスやドイツが出資し、民間企業の支援も受け、社会的に孤立する被害者を援助する。日本政府も参加を検討しているという。
 ムクウェゲ氏は武装集団が乱立するコンゴ東部で1999年に病院を設立し、5万人以上の性暴力被害者を受け入れた。今回の訪日では5日に広島市で被爆者と面会し、7日には京都市の立命館大で名誉博士号を贈呈される。(共同)
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