加で世界初のVLPインフルワクチン申請
田辺三菱製薬、ウイルスと同様の構造をした粒子を使用
化学工業日報2019年10月4日 (金)配信 一般内科疾患小児科疾患感染症
田辺三菱製薬は2日、カナダの連結子会社メディカゴ(ケベック市)が季節性インフルエンザの予防ワクチンを同国当局に承認申請し、申請が受理されたと発表した。ウイルスと同様の構造をした粒子(VLP)を用いた世界初のインフルワクチン。植物に遺伝子を導入してVLPを培養し、ワクチン製造に鶏卵を用いる既存技術に比べて生産期間を短縮できる利点がある。2020~21年の流行シーズンの実用化を見込む。
米国でも19年度中に承認申請し、20年度の承認を目指す。ケベック工場では2億4500万ドルを投じて生産能力の拡大を進めており、23年以降に2000万ドーズの供給体制を整う。米国工場をあわせて将来、5000万ドーズに拡張する計画で、インフル向けVLPワクチンでピーク時に400億~600億円の売上高を目指す。
ウイルスと同じ構造のVLPは増殖能力がなく、体内に投与するとウイルスと認識して抗体が作られる。副反応リスクが低く、感染防御力に優れる特徴がある。メディカゴはベンサミアナタバコの葉に遺伝子を導入してVLPを培養し、抽出・精製してワクチンにする製造技術を持つ。鶏卵によるワクチン製造期間は半年だが、植物由来VLPは1カ月と短期間に生産できる。
田辺三菱製薬、ウイルスと同様の構造をした粒子を使用
化学工業日報2019年10月4日 (金)配信 一般内科疾患小児科疾患感染症
田辺三菱製薬は2日、カナダの連結子会社メディカゴ(ケベック市)が季節性インフルエンザの予防ワクチンを同国当局に承認申請し、申請が受理されたと発表した。ウイルスと同様の構造をした粒子(VLP)を用いた世界初のインフルワクチン。植物に遺伝子を導入してVLPを培養し、ワクチン製造に鶏卵を用いる既存技術に比べて生産期間を短縮できる利点がある。2020~21年の流行シーズンの実用化を見込む。
米国でも19年度中に承認申請し、20年度の承認を目指す。ケベック工場では2億4500万ドルを投じて生産能力の拡大を進めており、23年以降に2000万ドーズの供給体制を整う。米国工場をあわせて将来、5000万ドーズに拡張する計画で、インフル向けVLPワクチンでピーク時に400億~600億円の売上高を目指す。
ウイルスと同じ構造のVLPは増殖能力がなく、体内に投与するとウイルスと認識して抗体が作られる。副反応リスクが低く、感染防御力に優れる特徴がある。メディカゴはベンサミアナタバコの葉に遺伝子を導入してVLPを培養し、抽出・精製してワクチンにする製造技術を持つ。鶏卵によるワクチン製造期間は半年だが、植物由来VLPは1カ月と短期間に生産できる。
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